フレンチポップ・アイコンのレゲエトラックをBBC名物ラジオが特集
イギリスの大御所DJ、映画監督と知られるDon Lett(ドン・レッツ)が、自身がパーソナリティーを務めるBBC Radio6のラジオ番組「Don Letts' Culture Clash Radio」でフレンチポップのアイコンの1人セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)を特集していました。
Don Lettといえば、レゲエとパンクを融合させたと言われる人物で、ロンドンのパンクシーンにレゲエやダブを紹介したUKの音楽カルチャーの重要人物。その彼の10/22に放送された番組では「Crucial Serge」と題され、セルジュ・ゲンスブールの曲がプレイされています。
The French national anthem as a reggae rouser, Serge Gainsbourg's Aux Armes et cætera is Don Letts Crucial Vinyl: https://t.co/lTeX310uOh pic.twitter.com/o3zORUTwdK
— BBC Radio 6 Music (@BBC6Music) 2017年10月25日
1979年には全曲レゲエのアルバムもリリース
セルジュ・ゲンスブールはブリジット・バルドー、ジェーン・バーキンに歌わせた「Je t'aime... moi non plus(ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ)」や「フレンチロリータ」と呼ばれるジャンルの代表曲、フランス・ギャルの夢見るシャンソン人形のイメージが強かったり、フレンチポップ史に残る名作を手がけた人という感じですが、レゲエにも接近していた人物。アルバム『くたばれキャベツ野郎』でレゲエを取り入れた「Marilou Reggae」や、レゲエアルバム『Aux Armes Et Caetera』もリリースしています。
あと余談ですが、70年代後期には「Sea Sex And Sun」という超ファンキーなディスコチューンも発表していたり、80年代にはDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の『Let’s Dance』に影響を受けたアルバム『Love on the Beat』をリリースしたりとトレンドにも敏感だったりという面も持っていました。
というわけで一見すると意外かもしれないDon Lettとセルジュ・ゲンスブールという組み合わせですが、番組では「Des Laids Des Laids」、「Lola Rastaquouere」、「Aux Armes Et Caetera」という3曲がプレイ。ちなみにこの3曲は先述のレゲエアルバム『Aux Armes Et Caetera』に収録されています。番組は期間限定アーカイヴでこちらのリンクで視聴可能です。
『Aux Armes Et Caetera』のダブ盤をチェック!
あとおもしろいのがこのアルバムのダブver.も存在すること。2003年に『Aux Armes Et Caetera-Version Internationale』としてリリースされたこちらは2枚組のアルバムになっていて、現在はSpotifyでも視聴可能ですので興味がある方は1度チェックしてみてください。
Text by Lady Citizen aka J.F
Top image via Claude TRUONG-NGOC
Reference BBC Radio 6