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Denzel Curryが足を捻挫するも激しく観客をロックする胆力がものすごいという話

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5月末に最新アルバム『Zuu』をリリースしたマイアミのラッパーのDenzel Curry(デンゼル・カリー)。昨年、3枚目のアルバム『Ta13oo』からのすばやいリリースは、ファンにとっての喜ばしさたるやという感じですが、この人何がすごいってライブがものすごいのです。

 

Denzel Curry、捻挫して車椅子でもライブを敢行、しかもめちゃ盛り上げる

私は、今年1月に行われた東京・Liquid Roomでのライブにいったのですが、なんというかもう立ち振る舞いが完全に”ロックスター”。ラッパーは現代のロックスターであることは間違いないなぁという感じで、今年ももう半年も過ぎたのに未だ個人的にはベストライブと言っても過言ではないですね。

そんな”ロックスター”なDenzel Curryですが、最近、アイルランド・ダブリンで行われたライブでなんとまさかの足首をひねってしまい捻挫。しかしながら、その怪我をおして、先週末行われたイギリス・ロンドンのフェス、Wireless Festivalに車椅子に乗って出演し、見事にオーディエンスを熱狂の渦に誘うという…。

 

ハンパない胆力を感じるライブの様子

その様子が本人のTwitterで公開されていますが、その胆力たるや…。彼は、2枚目のアルバム『32 Zel/Planet Shrooms』のリード曲、「Ultimate」をブチかまし、オーディエンスはブチあがる。

よくよく考えるとなかなか超現実的というか、フィジカル的なコンディションでいえば、状態は決してよくないのでしょうが、それでもやりきるという。やっぱり胆力ですね、胆力。

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さらにそう後は、"車椅子なんか気にしねーぜ! "という、言葉どおり、もう立ち上がってヘドバンしまくるという...。なんだかスラムダンクのゴリが足を痛めて、「精神が肉体を凌駕し始めたか...」という安西先生のお言葉が頭によぎりますが、まさにそんな感じですね。

でも、彼の来日公演でのあのすさまじいパフォーマンスを体験済みの自分としては、こういうことが起きてもなんら不思議ではないなぁと思います。それくらい生Denzel Curryのライブはものすごいのです。

余談ですがDenzel CurryとBillie Eilishの謎時間動画見てほしい

東京で村上隆とのコラボイベントとなるエキシヴィションを行うことも話題になっているBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)との仲の良さでも知られているDenzel Curry。先述の3rdアルバム『Ta13oo』収録曲「SIRENS | Z1RENZ」には、まだ今ほどの大ブレイクを果たしていなかったBillie Eilishがコーラスで参加(クレジットなし)していたりするわけですが、私は2人がライブのステージで戯れるこの謎時間がかなりジワるため、結構な癒し動画になっています。

Denzel CurryによるRage Against the Machine「Bulls On Parade」カバー

あと、何気に今年のDenzel Curry仕事では、オーストラリアのラジオ局・Tripple Jの企画でカバーしたRage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)の代表曲の1つ、「Bulls On Parade」が個人的にかなりお気に入り。

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ぜひ2代目Zack de la Rocha(ザック・デ・ラ・ロッチャ)的にゲストで構わないので、RTAM、もしくはZacを除くメンバーが参加するProphets of Rage(プロフェッツ・オブ・レイジ)に参加してほしいなぁと思います。特にProphets of Rageでは、Public Enemy(パブリック・エネミー)のChuck D (チャック・D)、 Cypress Hill(サイプレス・ヒル)のB-Real(B・リアル)とラップで絡んで欲しいものです。

  ちなみに若手ラッパーでは去年、Eminemとのビーフで話題を呼び、今年サマソニにも出演するMachine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー)も「Bulls On Parade」をカバーしています。超バンド編成でカバーしているので、サマソニでこれやってくれたらうれしいですね。

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あっ、そうそうDenzel Curryの「Bulls On Parade」、てっきりスタジオセッションだけかと思ったら、正規の音源としてリリースもされていました。DJ諸氏の方はDJセットの飛び道具的に使ってみるのもアリなのでは? 以上、お後がよろしいようで。

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Top Image via The Come Up Show
Reference: hnhp, Genius