現代社会には月に1000円ちょっと支払うだけで膨大な数の動画を見まくることができるNetflixなる人類の英知の結晶にして、最新技術の粋を集めたものが存在します。
Netflix、テラスハウス、CRZKNY
ちなみに私は、映画関連のコラムを書く仕事もしているので、過去作を鑑賞しなおす時なんかはすごく便利だったりします。しかし、何しろ配信コンテンツ量が多く、何が配信されているかをザッピング的にチラ見するだけで終わることも往々にしてあるようなことを以前も書かせて頂いたと思いますが、そんなNetflixで最近、なんと大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』のヒロインを演じた有名ハリウッド女優のエマ・ストーンが出演するドラマ『マニアック』がスタート。2017年のアカデミー主演女優賞を獲得したクラスの女優さんが、Netflixオリジナルコンテンツに登場するのって、日本のドラマに故高倉健が出演するくらい衝撃的なんですが…。
これはエマ・ストーンに何があったというよりは、Netflixの現在の影響力というかパワーみたいなものがシンプルにハンパないレベルになっていると解釈するべきなのか…。繰り返しますが、個人的には衝撃的でした。
あとこの最新技術の粋を集めたNetflixへの対抗策としてTポイントが貯まる某大手レンタル店が、フィジカルにDVD/CDなどを円了料金なしの定額借り放題を実施しているのが、シンプルにヤバいです。最大同時レンタル数は店舗によって違うそうですが、このデジタル VS アナログの構図、スゲエなと。おかげで私が最寄り店舗で借りたい『真田丸』のあの巻とあの巻が一向に返却されませんよ...。その無残さは、武田家を滅ぼしてしまったことを詫びる勝頼公レベルです。
閑話休題
CRZKNYのNTSライブセットが馬力違いの地獄ぶりな件
そんなNetflixで1度見だしたら止まらなくなってしまったのが、男女の生活の様子をただただ記録する『テラスハウス』。最近はプロテラスハウサーの”せいな”さんが、大人になって帰ってきたと思いきや安定のビッチぶりを発揮、ご卒業ということで、なんだか"今後の「更新に対する期待が薄まってしまったよ”状態です。次回からちょっとキョンキョン風を気取るYouさんのことが、ただただ鼻につくコンテンツにならないことに個人的には期待したいです。
そして、『テラスハウス』ばりにただただ私がその動向を注目し続けているのがCRZKNY。もはや逃げ切れぬ愛レベルだということ、これも以前も書いたような気がしますが、最近、かねてから告知されていた食品まつり氏のNTS Radioレジデンシー番組にゲストとして出演した回がついに放送。現在、公開されているアーカイヴで聴いてみたのですが、”良い音でしょう、馬力が違います”というそのライブセット音源でも使われている声ネタどおりに確かに馬力が違う、別次元の地獄ライブセットでもう最高です。
”CRZKNYさんマジ鬼神ビート”
このセットに関して、食品まつり氏も自身のTwitterで”CRZKNYさんマジ鬼神ビート”、”ケニーさんのビートは一箇所を鉄パイプで徹底的にボッコボコにするみたいなヤバさがある”とコメント。この超的を得たお言葉に激しく同意です。
CRZKNYさんマジ鬼神ビートhttps://t.co/kDSafy9zSz
— 食品まつりa.k.a foodman (@shokuhin_maturi) October 2, 2018
ケニーさんのビートは一箇所を鉄パイプで徹底的にボッコボコにするみたいなヤバさがある。https://t.co/kDSafy9zSz
— 食品まつりa.k.a foodman (@shokuhin_maturi) October 2, 2018
ちなみにライブセットとの感想はというと、オリジナル音源にはない声ネタや、少なくとも地獄さを35%は増加させる鬼ノイズ系SEが追加されている点などライブセットならでのスリリングな演出があります。
またご本人曰く、"昔の海外の海賊ラジオを聴いてる気分になれます"とのことですが、まさにそのとおりでした。
昔の海外の海賊ラジオを聴いてる気分になれますhttps://t.co/pqWNi1N66k pic.twitter.com/HFlUVFw5fd
— CRZKNY (CrazyKenny) (@CRZKNY_JP) October 2, 2018
それではここで音源の再生をどうぞ。以下の文章は聴きながら読んで頂けたらと。
序盤ではのっけからビートというか曲をノイズで塗りつぶすようなパートあり。Mixcloudの波形でみたらここが1番えらいことになっています。ソニマニでのマイブラのライブを彷彿とさせます。そんな感じの鬼ノイズ帯を抜けると待ってましたのサニーディ・サービス「抱きしめたり」。こちらもノイズとデスSEでビルドアップ、地獄死化粧施しバージョンでマジエグし…。
中盤はどストレートにインダストリアルな鬼神ビートゾーン。「反復するルーピーなビートはどこまでも踊り続けることは可能な可能なのか?」 という問いに苦しんでいた純名里沙がこれを聴けば、答えはYesだということに気づき、往年のCM時並みに「ホンマにすっきりや!」と声を張り上げるでしょう。
そして終盤は、ガバキックとノイズ、暴力的なビートがとにかく鳴りまくるCRZKNY地獄ゾーン。『テラスハウス』で言えば、友人ノアに意中の人であるせいなさんとキスしたと半笑いで告白された時のしょーへーくんの気分くらいの地獄ぶり。もちろん、地獄といえどケニーさんの地獄はポジティヴな意味で、地獄にポジティヴとかネガティヴとかあるのかは比較的善人である私は知りませんが、地獄のようにカッコイイし、ぶちアガります。
ここでは特にCRZKNYプロデュースYOCO ORGAN「BAKAYARO」とガバキックの相性の良さはヤバいし、エディットされたボーカル曲「L」は改めて名曲だなと思いました。ライブセット全編を聴いて大満足。「今回も素晴らしい時間をありがとうCRZKNY」と言いたいですね。また近い内にライブいかなきゃ!
あとこのセットは、ネットを通じて世界配信されているので、これを聴いた海外の方の反応も気になりますね。せっかく『テラスハウス』もNetflixを通して世界配信されていることですし、ついでに終盤の”しょーへーくんの気分”という表現も海外の方に伝わればこれ幸いです。
昨晩のNTS Radio @NTSlive
— CRZKNY (CrazyKenny) (@CRZKNY_JP) October 3, 2018
アーカイブ上がってます😇
前半30分が食品さん @shokuhin_maturi
後半30分がCRZです😉✨https://t.co/2seYGYqnnE
セトリもみてみてー🖕☺️🖕 pic.twitter.com/ZbDmBjc9ij
食品まつり『ARU OTOKO NO DENSETSU』
なお、番組のホストを務める食品まつり氏の最新アルバム『ARU OTOKO NO DENSETSU』も、もはや説明不要の秀逸な作品だということは皆さんご存知のとおり。私はダブテクノとかそういった音楽が好きなので、個人的に1曲目の「KAKON」の深海系空間ダブ処理にものすごく萌えます。これについては書いていてどんな音楽の聴き方しているんだと思いますが、そういう萌え方もあるということで…。
またもはや音楽の”アリス・イン・ワンダーランド”的「337」、音のびっくりおもちゃ箱のような「BODY」、そしてモジュラーシンセ女子MACHINAをフィーチャーした「CLOCK」の絶妙に音の隙間がある作りがカッコイイと思っています。
そうそう、ちなみに前回の同番組のゲストはそのMACHINA。こちらも聴き応えがある内容なので是非一聴をば。
あと食品まつり氏は、今回のゲストのCRZKNYとの交友について以下のようにツイート。
2012年にCRZKNYさんと一緒に参加者を募ってリリースした世界初の日本人オンリーのジュークコンピ。ここから何かが動いてるいってるのを実感したし、この時を体験できたってのは自分にとっては宝物。JUKEのコンピだけど純粋な音楽の楽しさが詰まってるコンピレーションだと思うhttps://t.co/o253SgFr1X
— 食品まつりa.k.a foodman (@shokuhin_maturi) October 2, 2018
”ここから何かが動いてるいってるのを実感したし、この時を体験できたってのは自分にとっては宝物”という一節にグッときます。
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Top Image via NTS