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CHVRCHES、ポスト平成な若者が暮らす『テラスハウス』豪邸を訪れ、コラボという話

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人生100年時代。あなたはどう人生のキャリアプランを考えていますか? という問いに最近の若者は複数のキャリアを実現していくと答えるそうです。

 

テラハのしょうへいはポスト平成=令和の申し子なのかもしれない

要は、私たちの寿命も延び、今後、テクノロジーの発達によって、おそらくより長寿になることが見込まれることや、もしくは年金支給時期の後ろ倒し問題、そして、昨今盛んに言われているフリーランサーの増加と副業解禁といった企業の終身雇用制度時代の終焉など様々な社会的な変革によって、良くも悪くもより自由に個人が生き方を選択していける時代というのがポスト平成=令和の時代。

これはと決めた企業に就職し、そこでキャリアを積み、出世していく。終身雇用が保証されていた昭和の時代はそれがデフォ。また平成になっても転職は30歳までというような社会的な暗黙の了解みたいなことはよく言われていましたし、私たちの職業選択及び、職業人としての生き方は非常に限定的と言わざる得ないものでした。

しかし、今の時代はスキルさえあればフリーランサーや企業に所属しながらでも副業で別のことにもトライできるという、ある意味で職業選択がより民主化された時代です。

20代前半はAという業界で基礎を積んで、それをBという業界にスライドさせ、30代でCという事業を立ち上げる。さらに40代で地元にUターン。そこから地方議員になり、50代で国政進出みたいな複数キャリアを語る若者も決して珍しくないんだとか。そんな話をこの前某ソーシャルイベントの講演でお聞きしました。

「相変わらずぼんやりしてんだね」

その時、頭に浮かんだのがテラハのしょうへい。彼は一応、肩書きは俳優でありつつも、文筆に手を出したりとにかくひとつの職業にこだわりはなく、マルチになんでもやりたいという性分の持ち主。

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しかしながら、今シーズンのテラハ第4話では彼がそのスタンスを語ったところ、話を聞いていた内装工事現場の監督さんはバッサリ斬って捨てました。その時に繰り出されたのが「相変わらずぼんやりしてんだね」、「おめえ、貧乏なだけで器用じゃねーけどな」という強烈すぎるパンチライン。まさにキルでイルな名シーンでしたね。

そのため多くの視聴者からしても”人生設計がぼんやりしているキャラ”というイメージが強かったかと思いますが、先述の人生100年時代のキャリア設計の話を聞いて、”もしかしてしょうへいは、ポスト平成=令和の時代の申し子なのかもしれない”と、ちょっと考えを改めようかなという気になりました。

とはいえ、人間は生活していくためにスキルをビジネスに変換していかねばなりません。特に企業戦士にならない場合は、それが必須。そういう意味ではフリーランサーとかスキルを武器に稼ぐ仕事は資本主義という競争社会に生まれた光であり、闇という2面性があるため、ぼんやりしたままでは”将来は…お察しください”状態になってしまいます。ですので、彼には取り急ぎ某サイトで執筆している”コラム”とVシネをもっと頑張っていただけたら幸いです。

 

テラハ主題歌を歌うCHVRCHESとのコラボによるスペシャルバージョンのオープニング映像配信開始

そんな三度の飯よりテラハ好き。といっても過言ではない私がテラハを枕にしたら、ここまででかなりの長文になってしまいましたが、本題はイギリスはグラスゴー発のエレクトロポップバンド、CHVRCHES(チャーチズ)とテラハとのコラボ。

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CHVRCHESといえば、テラハの主題歌「Graves」を担当しているわけですが、この度、10/1日(火) 配信の第17話から10/22配信の第20話までの4話限定でアーティスト本人出演によるスペシャルバージョンのオープニング映像の配信が決定!

実際に第17話では、テラハの住人たちが暮らす豪邸で「Graves」を歌うシーンがオープニングに採用されていました。こちらの映像のフルバージョンも現在、YouTubeで公開中。

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ちなみに本件について、バンドのボーカル担当Lauren Mayberry(ローレン・メイベリー)は、

「Graves」は『Love Is Dead』の中でも私たちのお気に入りの一つで、日本のファンとテラスハウスのおかげで新しい展開を迎えた曲。番組のために特別なライヴ・バージョンを演奏できて本当に嬉しかった(しかもテラスハウスの中まで見れたの!)。

とコメントを寄せています。

 

余談ですが、Laurenはアーティストだけでなくフェミニズムや女性の権利問題に関するアクティビストという側面も持っており、過去には自身が経験したオンラインミソジニーに関する寄稿文をThe Guardianに寄せています。

その部分と新メンバーのえみかの「女の人でも稼げる仕事」につきたい発言をきっかけにしたネット論争がリンクするところがなかなか興味深いです。それに対して、非常に現実的な回答を寄せている記事もあるので、興味がある方はそちらをご一読ください。

余談ですが、先日、ペッペのペンネアラビアータを再現したくなり、下北の某スーパーに買い出しに行った帰り道、私の真横をスパイダーマンが走り抜けるようにして、るかの”マーベルのバー”方面に消えていくということが…。その時は正直、震えましたね。以上、お後がよろしいようで。

Top Image via beatink

Reference: beatink, wikipedia