letter music

日々更新される音楽情報を雑談を交えて文字化するWebzine

話題のバイラルヒット曲・JP THE WAVY「Cho Wavy De Gomenne」のDFT Remixが公開

f:id:fantasydub:20170828025057p:plain

今年の特筆すべきバイラルヒット

当Webzineでは”Wave”と言えば、UKはロンドンで大流行中の新興ベースミュージックのジャンルなのですが、今、国内の音楽シーンで”Wavy”と言えば、今年の日本語ラップシーンで記録的なバイラルヒットになった若手ラッパーのJP THE WAVYによるハッシュタグ#超WAVYでごめんねでおなじみの「Cho Wavy De Gomenne」でしょう。

 

ヒップホップクルーDo The Right Inc(D.T.R.I)にも所属するJP THE WAVYが、今年5月に公開した「Cho Wavy De Gomenne」は、そのMVで見せた音楽性、ファッション性、そして独特のダンスが話題になり、大きな反響を呼び、SNSを通じてバイラルヒット、そして人気ラッパーのSALUをフィーチャーしたリミックスバージョンは現在ではYouTube上で110万回以上も再生されるという特大ヒットになっています。

youtu.be

そんなJP THE WAVYは、今月8/25に先述の「Cho Wavy De Gomenne」のオリジナル、リミックスを含む『WAVY TAPE EP』をリリースし、iTunesの「今週のNEW ARTIST」にも選出されており、今まさにノリにノッているラッパーで、これまで知らなかった人は今からでも遅くないので知っておきたい存在と言っても過言ではないと思います。

様々なパロディーMVも人気に

現在は、このようなバイラル的な人気を持っていることからネット上には、多種多様なリミックスが多数アップされており、「アメトーーク」のハーフ芸人特集にも登場していた、ぶらっくさむらい(伝説的なブルース歌手・ロバート・ジョンソン風)もオマージュMV「超外人でごめんね」を公開していたり、映像クリエイター・Redjokerがステレオタイプなオタクの格好でパロディー風にリミックスしたMV「超オタクでごめんね」などが本家の人気にあやかるように同じくバイラルヒットになっています。

youtu.be

“#超WAVYでごめんね”なDFTバージョン

「超オタクでごめんね」については、ウェブメディア・KAI-YOUに詳しい記事が掲載されているので、気になる人はそちらを読んでいただけたらと思いますが、今回ご紹介したいのは、JP THE WAVY公認のDFTによるリミックスMVです。

youtu.be

DFTは、昨年10月末にYouTubeで公開した、映画『キル・ビル』と『アウト・レイジ』を彷彿とさせるヤクザ映画風のリップシンクMV「STORY TO TELL」がバイラルヒットし、海外のフィルム・フェスティバルにも招待されるほど注目を浴びている東京とLAを拠点に活動する女性2人組による音楽ユニットです。

そのリミックスバージョンはオリジナルをマシーンファンク化させたビートが効いたバージョンになっています。また、映像も曲と同じくリミックスされており、tokyovitaminが手がけた映像は、Vaporwave以降のMVに見られるような今のネットMVの流行を感じさせる仕上がりになっています。

先日、DFTのメンバーにお会いした時、JP THE WAVYは日本のチャンス・ザ・ラッパーになり得る存在だ的なことをおっしゃっていましたが、それは正しい意見かなと。

 

ソーシャルスキルの高さが音楽シーンを変革するのかも

近年のMCバトルブームでヒップホップが以前よりも所謂お茶の間に進出している今の時代とはいえ、やはり「Cho Wavy De Gomenne」のバイラルヒットぶりには目を見張るものがあります。

現在、ヒップホップの原産国・アメリカには、昨年のチャンス・ザ・ラッパー『Coloring Book』、今年のMigosの『Culture』、ケンドリック・ラマーの『DAMN.』などの特大ヒットだけでなく、次々に若手ラッパーが台頭し、最強のポップミュージック化しているという状況がありますが、こういったトレンドに敏感なだけでなく、現代のユースカルチャーと密接に関係している”ソーシャルスキル”が高いデジタルネイティブ世代のラッパーやプロデューサーが今後の日本の音楽シーンをアメリカのシーンのように変える日が近いうちにやってくるのかなと期待したいですね。

また、韓国やインドネシアなど東アジア出身のラッパーやKOHHが世界の舞台でも注目を集めている状況があるだけに、ネット上でのバイラルヒットというかつてはなかった音楽の拡散ルートを開拓できる者が、日本という枠に留まらず、世界で活躍できる存在になれるのでは?とも思います。

youtu.be

そういう意味では、JP THE WAVYも今回リミックスを発表したDFTも今後が楽しみなアーティストではないでしょうか? 次のハッシュタグが生み出すバイラルヒットに期待です。

【あせて読みたい記事はこちら】

【この記事に関連するおすすめはこちら】

WAVY TAPE - EP

WAVY TAPE - EP

  • JP THE WAVY
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥900

Follow letter music Twitter! 

Top Image via DFT YouTube
Reference: JP THE WAVY YouTube,  Twitter,  KAI-YOU