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カルロスひろしが春を告げる日本語ラップDJ MIX『怒りもなければ愛もない』は2018年DJ Mix界の「春よ、来い」

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先日というか先週末の時点で我が家の前の桜の木に咲いた花が散ってしまい、葉桜状態になっていました。なんだか花の命は短いけれど的な物寂しさを感じる今日この頃。気温も穏やかになり、新生活がスタートするといった春の裏の顔の切なさといった感じでしょうか?

 

カルロスひろしが春を告げる『怒りもなければ愛もない』

そんな気分に私的にぴったりなのが、ご存知、多摩川を越えずにDJ業界でのサクセスを目指す謎のDJことカルロスひろしによる春をテーマにした新作DJ MIX『怒りもなければ愛もない』です。

最近、季節ごとに絶妙にその風景、光景を聴くものにイメージさせる抜群の選曲センスを発揮することで、私が愛してやまないカルロスひろし。今回もオープニングのWeny Dacillo「Pink Water」、Ittō & Jinmenusagi feat. 唾奇「だいじょうぶ」で一気に冒頭でご説明させて頂いた私の気分を根こそぎ持っていき、飛び道具的に挟み込んだ宇多田ヒカル「あなた」で脳内に『DESTINY 鎌倉ものがたり』のような堺雅人と高畑充希が戯れる姿を思い描かされたと思いきや、中盤の覆面ヒップホップユニットとして話題を呼んだ3人組、青い果実「無重力」でさらに心を鷲掴み。

極め付けはセンチメンタルさを環Roy「はらり」で爆発させるから、このDJは本当に恐ろしい。そして今回も文句なく素晴らしいDJ MIXというストーリーを描きだしてくれています。

2018年のDJ MIX界における松任谷由美「春よ、来い」

春の名曲の1つといえば、松任谷由美「春よ、来い」を思い浮かべるかと思います。前回の冬MIX「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」では、往年の牧瀬里穂が出てきそうかつ山下達郎がバックにかかる某鉄道会社のCMが頭に浮かんだのですが、今回はそれが頭に浮かびました。というわけで今回の『怒りもなければ愛もない』は、私にとっては2018年のDJ MIX界における松任谷由美「春よ、来い」でした。

NF Zessho「Roll Up(Tribute)」が締め括る2018年の春

あと、Mixの最後の曲、NujabesとSingo2の「Luv(Sic.) Pt. 2」ネタのNF Zessho「Roll Up(Tribute)」が、この春Mixを締め括るのにまさにふさわしい曲で、カルロスひろしの最後まで冴え渡るセンスには脱帽です。

NF Zessho、恥ずかしながら私は存じ上げてなかったのですが、福岡拠点の方のようです。他の曲を聴いてみたところ「革命前夜」という曲がかなりビビッときたので、「Roll Up(Tribute)」が響いた方はこちらも是非。なお、「Roll Up(Tribute)」はフリーDL可能な曲になっています。

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Top Image via Goldfish