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Avicii新作アルバム『TIM』には坂本九「上を向いて歩こう」ネタ曲「Freak」が収録されている件

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いよいよ6/6に故Avicii(アヴィーチー)の新作アルバム『TIM』がリリースされます。同アルバムからはすでに、かねてからのコラボレーターAloe Blacc(アーロー・ブラック)との「SOS feat. Aloe Blacc」、「Tough Love feat. Agnes, Vargas & Lagola」という2曲が先行曲と公開中ですが、先週末6/1、6/2には『TIM』発売に先駆けて、アルバムを先行試聴できるファンイベント、「EXPERIENCE THE ALBUM “TIM”」が東京を含む世界6都市で行われました。

 

Avicii『TIM』試聴イベントで坂本九「上を向いて歩こう」ネタ曲が収録されていることが明らかに

まず、『TIM』ですが、同アルバムは、Aviciiが残した楽曲と彼のメモ書き、メールのやりとり、テキスト・メッセージを元にその意思を受け継いだ共同プロデューサー陣によって、完成させた作品でAviciiにとっては遺作となるアルバムです。

以前、先行曲の「SOS」がリリースされた際には彼の地元、スウェーデンのあるメディアからは、近年乱発する遺作リリースについての懐疑的なスタンスのもと、辛口コメントもありました。

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しかしながら、そもそも『TIM』は、Aviciiの遺族が、彼が残した音楽を世界中のファンたちと共有することを目的にリリース計画を進めたものであるため、意見は別れるかもしれませんが、ファンとしては、例えアルバムの全てにAviciiが関わっていないとしてしても、彼の新作がリリースされることは喜ばしいことではないかと...。

  そんな局地的物議を醸した「SOS」ですが、EDMシーンのベテラン、Laidback Lukeのよる、往年のEDMを彷彿とさせるド直球EDM化したこんなリミックスも存在するようです。大箱使用感のすさまじさはまさに"EDMの象徴"であったAviciiトリビュートとしては、ふさわしいのかなと。

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そんな『TIM』ですが、先月にはアルバムの収録曲リストが特設サイトで公開され、全12曲入りだということが明らかになりました。またゲストアーティストとして、ロックバンドのImagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)やMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)のコラボレーターとして知られるスウェーデン人シンガーBonnらが参加していることも同じタイミングで多くのファンが知るところとなりました。

「上を向いて歩こう」ネタの「Freak」には永六輔、Sam Smithらがソングライターとしてクレジット

東京での試聴イベントは、渋谷・マークシティで開催されていましたが、私は残念ながら参加できず。しかし、幸運にもイベントに当選した方々のSNS投稿によると、当日のキューブ状のボックス「Avicii Cube」の中では、なんと海外では「Sukiyaki」として知られる、日本の歌謡曲、坂本九「上を向いて歩こう」がネタになった「Freak」という新曲が試聴できたというではありませんか?

そんなわけで、毎度おなじみGeniusで調べてみたところ、ソングライタークレジットに坂本九版の作詞を手がけた永六輔と作曲を手がけた中村八大の名前があることを発見。またほかにはSam Smith(サム・スミス)、 Bon Iver(ボン・イヴェール)のフロントマンであり、Kanye West(カニエ・ウェスト)、Eminem(エミネム)らの作品にもクレジットされるJustin Vernon(ジャスティン・ヴァーノン)の名前も。

 

これはGeniusによるとInterpolates、直訳すると改ざんという意味ですが、どうやら「上を向いて歩こう」以外に、Sam Smith「Stay With Me」、Bon Iver「Skinny Love」がネタとして使われているということを指していると思われます。実際のところ、どうなのかはリリース後にチェックしてみたいと思いますが、永六輔とSam SmithがAvicii絡みで一緒に名前が並ぶのはなかなかレアだなと...。

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ただ、試聴イベントで聴けた音源を並べた動画を観ている限り、確かにメロディは「上を向いて歩こう」で、「Freak」ではそれをダンスホール調にアレンジしているようです。

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先述の先行曲2曲は、自殺という悲劇的な最後を遂げてしまったAviciiの精神状態や苦悩がうかがい知れる内容でもありましたが、Aviciiがそういう状態から抜け出すために「上を向いて歩こう」をネタにすることを選んだのでしょうか? そのあたりも今から気になりますね。

2019/06/07追記:
Avicii『TIM』の配信がSpotifyで始まりました。気になっていた楽曲クレジットは、先述のGeniusのクレジットにはなかった人物の名前も。永六輔と中村八大の名前はソングライターとしてしっかりとクレジットされていました。

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なお、「Avicii Cube」の内部にあった彼のロゴ入りパネルは触ると世界中のAviciiファンとコネクトする仕組みになっていたことや、GREENROOM FESTIVAL'19出演のために来日していた先述のアルバム客演アーティスト、Aloe Blaccも会場に姿を現していたそうです。

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ちなみに 『TIM』のワールドワイドリリースは6/6予定ですが、日本のiTunes Storeでは6/8に発売予定。また日本では6/7にDVD付きの初回限定盤がリリースされるそうです。以上、お後がよろしいようで。

Avicii『TIM』
1: Peace Of Mind feat. Vargas & Lagola
2: Heaven
3: SOS feat. Aloe Blacc
4: Tough Love feat. Agnes, Vargas & Lagola
5: Bad Reputation feat. Joe Janiak
6: Ain't A Thing feat. Bonn
7: Hold The Line feat. A R I Z O N A
8: Freak feat. Bonn
9: Excuse Me Mr Sir feat. Vargas & Lagola
10: Heart Upon My Sleeve feat. Imagine Dragons
11: Never Leave Me feat. Joe Janiak
12: Fades Away feat. Noonie Bao

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Top Image via Genius
Reference: Genius