先日、新曲「No Tears Left to Cry」をリリースしたAriana Grande(アリアナ・グランデ)が、現地時間4月20日に行われたコーチェラ2018 Weekend2にゲスト出演しました。
*追記:
コーチェラ2018Weekend2の2日目では再びデスティニーズ・チャイルドが再結成
新曲「No Tears Left to Cry」をコーチェラ2018のステージで披露
彼女が姿を現したのはトロピカルハウスの貴公子ことKygo(カイゴ)のステージで、ゲストパフォーマンスとして先述の「No Tears Left to Cry」と披露。
さらにKygoの出世作として知られるMarvin Gayeの名曲「Sexual Healing」Remixではシンガーとしてボーカルパートを担当したようです。
マンチェスターテロ事件以来の新曲
「No Tears Left to Cry」は、日本語訳すると「もう流す涙は残っていない」となり、こちらは昨年、イギリス・マンチェスターで起きた彼女のコンサート会場付近でのテロ事件発生後以来の新曲です。
そのテロ事件後、マンチェスター出身のロックスターで元Oasis(オアシス)のシンガーLiam Gallagher(リアム・ギャラガー)、90年代のイギリスのアイドルグループだったTake That(テイク・ザット)をはじめ、Coldplay(コールドプレイ)などイギリス人アーティストのほか、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)ほか多くの有名アーティストを迎え、大規模なチャリティーコンサートを主催。悲劇に見舞われたマンチェスターを鼓舞したことは世界中に感銘を与えました。
またそのコンサートでは、ColdplayとAriana Grandeが、事件発生直後からマンチェスターアンセムとなっていたOasisの「Don't Look Back In Anger」をカバーしたことや、Liam Gallagherが着用した日本のブランド「SASSAFRAS(ササフラス)のオレンジの「FALLLEAF BUD COAT(フォールリーフバドコート))」が、当時のイギリスで大きな注目を集めました。
最新MV「No Tears Left to Cry」に映るマンチェスターのシンボル”蜂”
そして、公開されたばかりの「No Tears Left to Cry」のMVでは、1匹の蜂が映像に映るのですが、実は蜂はマンチェスターのシンボルマークであり、Ariana Grandeが同市民に向けたその隠喩的なメッセージとも言える映像表現も早速話題になっています。このさりげない心遣い…。知ってしまうとマンチェスター市民でなくとも感動してしまいます。
名曲を引き合いに出しながら評価される
そんな新曲ですが、曲調もまたマンチェスターに関連してか、UKGを彷彿とさせるクールなビートミュージックになっているところがニクい。最初の歌い出しのメロに関しては私的には80s映画『フラッシュダンス』の主題歌Irene Cara(アイリーン・キャラ)の「What a Feeling」っぽさを感じてちょっとゾクっときたのですが、イギリスメディア「The Guardian(ガーディアン」は、地元が関連していることもあってか、かなりの高評価。そのレビューでは、Jamie xx(ジェイミーXX)「Gosh」、Madonna(マドンナ)「Vogue」やBarbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)とDonna Summer(ドナ・サマー)のコラボ曲「No More Tears」が引き合いに出されています。
先述のさりげないMVでのエピソードなど話題になる要素が盛り沢山といった感じのこの曲ですが、音楽面だけで考えても普通にカッコイイ。
リリースを控える新作アルバムに期待
なお、Ariana Grandeは、2016年のアルバム『Dangerous Woman』以来となる新作アルバムのリリースを控えており、今回の新曲はそのアルバムに収録されるとのこと。ちなみにアルバムタイトル名は、Geniusによると現段階では『AG4』になる模様。仮タイトルなのでしょうか? 一瞬、MONDO GROSSOの名盤『MG4』が頭によぎりましたが、こちらに関しては続報に期待ということで…。
ちなみに彼女がゲスト出演したKygoのコーチェラのステージでは訃報が報じられたばかりのでAvicii(アヴィーチー)の追悼。
www.instagram.com彼の「Without you」もプレイされた模様。改めてR.I.P…
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Top Image via Coachella
Source Pitchfork, Sky, The Guardian, Genius