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アシッドハウス、レイヴの歴史が一目でわかる秀逸な回路基板風の相関図

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以前、”オルタナティブロックの歴史が一目でわかる秀逸な回路基板風の相関図”というものをご紹介させて頂きましたが、なんとその回路基板風相関図には「アシッドハウス、レイヴの歴史」版もあり、最近新たにアシッドハウス勃興30年を祝うスペシャルエディションが追加されたようです。

回路基板風の音楽シーン相関図シリーズ新作のテーマはアシッドハウス

そのアシッドハウス相関図「Acid House Love」には、900以上のDJ/プロデューサーたちやクラブ名が記入されており、アシッドハウス、UKレイヴの主要DJ、クラブの相関関係はもちろんのこと、その前後の時代のDJ、クラブとの歴史上のつながりを確認することが可能です。

 

相関図に出てくるのはエレクトリック、クラブミュージックの大元になっているKraftwerkらレジェンドから、アシッドハウス、レイヴ、マッドチェスターといったいわゆるUKレイヴ期の主要アーティストである808 State(808ステイツ)、Happy Mondays(ハッピーマンデーズ)、Primal Scream(プライマル・スクリーム)、The Stone Roses(ザ・ストーン・ローゼズ)など。そのほかにはNYハウスやシカゴハウス、さらにはデトロイトテクノのレジェンドDJやクラブ周りの相関関係を回路基板図上で確認することができます。

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また現行シーンではMarcel Dettmann(マルセル・デットマン)などBerghain(ベルグハイン)周りのDJや、よく見るとAvicii(アヴィーチ)などEDM周りのDJたちの名前もちらほら。

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セカンド・サマー・オブ・ラブ周辺から派生する相関関係

特にセカンド・サマー・オブ・ラブの総本山であるThe Haçienda(ハシエンダ)の周りを見ると、同クラブで活躍した元祖アリーナクラスDJのSashaの名前があったり、New Orderの名前があったりとなんとも映画『24アワー・パーティー・ピープル』チックで素晴らしいなと。またThe HaçiendaからLaurent Garnier(ローラン・ガルニエ)経由でDaft Punk(ダフト・パンク)、Cassius(カシアス)、Justice(ジャスティス)、2manydjsまでといった感じでその相関関係も確認できるのはなかなか胸アツです。ですので、『24アワー・パーティー・ピープル』や『EDEN/エデン』あたりの音楽伝記系映画を見るとき、手元に置いておくと登場人物の関係を確認するのに便利そうです。

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70〜10年代のダンスミュージック歴史における主要DJ、クラブを網羅

それ以外にもブリストル周辺のトリップホップ勢から、DJ Shadow(DJシャドウ)、DJ Krush(DJクラッシュ)のようなアブストラクトヒップホップ勢の名前も確認することができたりと、マジでよく見ると70年代から2010年まで主要なDJ、クラブの名前がこれでもかというほどに発見でき、まさに歴史を振り返るといった内容です。

なお、相関図は、先述のオルタナティヴロック版と同じく、ブループリント基板風のものもありますが、この黄色いバージョンは”Summer of Love edition”だそうで、そのためレイヴのアイコンであるスマイルマークカラー、もしくはThe Haçiendaの黄色x黒の縞模様を彷彿とさせるカラーリングになっている模様。

販売価格は35ポンド(約5130円)。自宅のインテリアにいかがでしょうか?

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Images via Dorthy
Source: Dorthy