以前、インタラクティブにDTMを学べるLearning MusicというチュートリアルサイトをオープンさせていたAbletonですが、そのサイトが日本語対応しました。
DTM初心者は必見
Learning Musicは、DTM初心者向けにビートメイクやベースライン、メロディーラインの打ち込み、コード作成など基本的でありながらも初心者がつまずきがちな項目について、実際にサイト上のデスクトップブラウザで打ち込みながら学べるというサイトです。
ここではノートやスケールについての基礎知識も学べるため、ちょっとした教則本なら不要といった感じで、とりあえずAbleton LiveなどDAWを持っていない人でも、機材なしで実際のDTMの雰囲気を掴めるのがありがたいところといった感じでしょうか。
曲構成チャプターが使える
おもしろいのは、実際にPhotekによるドラムン・クラシック「Ni - Ten - Ichi - Ryu」、Donna Summer(ドナ・サマー)によるディスコクラシック「I Feel Love」など有名曲を動画を参考にしながら、曲の構成を解説するチャプターがあるところです。これは最近トラックメイクを始めたばかりの人には自作曲の構成や展開を考えていくのには非常に役立つのではないかなと思います。
さらに「自由に演奏してみよう」チャプターでは、サイト上で学んだ制作スキルをビート、ベースライン、コード、メロディーの4つのパート毎に打ち込みを実践できたりするので、特にDAW購入前にこちらで試しに遊んでみるのも良いかもしれませんね。各種DAWのデモ版をインストールする前なんかにでも、こちらなら機材不要なのでサクッと試せしてもらえたらなと思います。
Image via Learning Music
作成したパターンはエクスポート可能
あと、このチャプターもそうですが、それまでの各パート毎のチュートリアルセクションでも実際に自分がブラウザ上に打ち込んだパターンをAbleton Live用にエクスポートすることも可能です。これはちょっと裏の楽しみ方的な感じですが、ある程度の経験者がこのインタラクティブなブラウザをお試しで使ってみた時に、たまたま良いパターンができてしまった。みたいな時には制作におけるロスがなくて良いのかな〜。的なことを思ってしまいます。
まあ、デスクトップで試している時点で、PCが目の前にあるので、経験者でしたら始めからDAWを使うとは思いますが、そこは試しに遊んでみた時の緊急対応的というか、あくまで裏の楽しみ方の1つとして考えたものですので、そこはご容赦を。
経験者向け「上級トピック」も
そして、こちら初心者だけでなく、中級者~上級者向けの「上級トピック」というものもあります。ここではメジャー・マイナースケールの作成から、ペンタトニック、ホールトーン、オクタトニック、ダイアトニック・トライアド、19平均律、ヴォイシングなど、ある程度音楽制作の知識がなくては実際に自身のトラック制作に導入できない系の打ち込みスキルを得るためのチュートリアルもあります。
それと、ことダンスミュージックの制作において即戦力だと思ったのが、このチャプターのセブンス・コードのチュートリアル。典型的な例ですが、デトロイトテクノや90sクラシックハウスはマイナー・セブンス・コードを多用していますので、究極的に言えば、そのコードをシンセのピアノ音色でStabにして、打ち込むだけでそれっぽい曲ができます。
もっともクラシックなハウスなどでは、打ち込みというかそういうコードパートをサンプリングしてMPCとかサンプラーを使って打ち込んでいたりするので、意外と細かい知識不要で作れると言えば作れるのですが。そのあたりについての詳しいことはこちらをどうぞ。
ただ、経験上、特にある程度ダンスミュージックの曲が作れるようになってきたら、もうちょっと詳しい音楽理論とか理解できていたらなぁ〜と思うことは絶対にあるので、少しばかりでもこの辺りをかじっておくと、よりメロディックな曲を作れるようになると思います。
英語だと理解するのに時間がかかるという声が少なからずあったこのLearning Musicの日本語化。使えるサイトですので、英語版をすでにチェックしていた人も1度覗いてみてくださいね。
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Top Image via Learning Music