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Abletonが"Max"でおなじみCycling ‘74を買収

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DTMユーザーの間で人気のDAW「Ableton Live」を販売するAbletonが、これまで「Max」や「Max for Live」といった製品を開発してきたメーカーCycling '74を買収したことが明らかになりました。

2009年に「Ableton Live」で使用できるMaxの機能を搭載させた「Max for Live」をリリースするなど、これまで提携を行ってきた両社ですが、元々「Ableton Live」自体が、Maxのパッチを元に設計されたものだけあって、相性的には何の問題もさそう。

CDMによると、Cycling '74の創設者兼CEOであるDavid Zicarelliは、この提携により、両者が抱える課題と製品におけるさらなる連携の可能性が開かれると語っているようですが、今のところ、特に組織体制の変革などは予定されておらず、引き続き別々の会社として業務に取り組むようで、同社の所有権がAbletonに移るというような合併となるようです。

「Max for Live」は、現在、Abletonのオンラインショップで単体で購入するか、もしくは販売されている「Ableton Live」の3つの内、最上位のパック「Suite」に含まれています。

同プログラムでは、独自にパッチを作成し、ソフトシンセ、エフェクトとして使うことができるだけでなく、外部ハードウエア楽器などのコントローラーや、さらには音楽とは直接関係のないビデオカメラなどもコントロールすることも可能という優れもの。

最近ではプロのミュージシャンだけでなく、自分好みにプログラミング、カスタマイズ可能という点が人気で、アマチュア、セミプロの実験電子音響音楽のアーティストたちの間でも好んで使用されているという印象を受けます。

また、初心者にとっては独自にパッチを作成するのはややハードル高めですが、Abletonのオンラインストアでは、世界中のクリエーター達によって作成された様々なパッチが有料で販売されています。(中には無料のものもアリ!)

その中でも、Monolakeとして知られ、「Ableton Live」の開発にも関わっている電子音楽家のRobert Henkeが開発した”サンプルを非常に小さな単位へと分割し多重にクロスフェードさせてプレイバックする”グラニュラー・シンセパッチの『Granulator』、日本のミュージシャンKatsuhiro Chibaによる80年代シンセパッチ『Classic Synth』などが有名といったところでしょうか?

その他にもネットで検索すると例えばダブ・サイレンや、コードジェネレーターといったパッチも発見できるので、気になる人は探してみてください。

次のアップデートで果たして「Ableton Live」はどのように変わるのかが楽しみですね。

 

Source: CDM, Ableton 
Top Image via Cycling ‘74