Disclosure最新アルバム先行曲「ENERGY」はサンバ系リズムとユーフォーリアなシンセリフが妙にイケてるという話

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昨年のサマソニでは、フレンチハウスの名曲「Music Sounds Better With You」もプレイしていたDisclosure（ディスクロージャー）。そのことがきっかけでフレンチハウス大好き人間の私の中ではこれまで以上に株が爆上がりしたのは言うまでもないのですが、そんな彼らがついに待望の3rdアルバム『ENERGY』を今年8/28にリリースすることが発表されました。

Disclosure待望の3rdアルバムは初のラッパー参加作品に

11曲入りとなる同作の注目ポイントはDisclosure初となるラッパーとのコラボ曲が収録される点。参加するラッパーは、今のUKラップを牽引するslowthai（スロータイ）のほか、アメリカのラッパーAminé、Mick Jenkins、さらにはCommon（コモン）御大といったメンツ。

ENERGY
We are absolutely over the moon to announce that our third LP is finished and will be yours to hear on Friday August 28th
Find out more and pre-order at https://t.co/TVASLssEa3 pic.twitter.com/8GgZAT2QQB
— Disclosure (@disclosure) 2020年5月21日

あとMixmagにはラッパー枠にChannel Tresがカウントされていましたが、個人的にはディープハウス寄りのトラックメイカー/プロデューサーだと思っていたので海外ではそういう扱いなのねという感じです。まあ、確かに自分の曲ではラップっぽいパートも取り入れているから、言われみればそうなのか。

余談ですがChannel Tresには「Sexy Black Timberlake」という曲があるのですが、タイトルはもちろんのことビートの感じもJustin Timberlake（ジャスティン・ティンバーレイク）パイセンの「SexyBack」オマージュでなかなかイケてます。Kaytranada（ケイトラナダ）とか好きな人には響くアーティストかもです。

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Kelis、Kehlani、Sydらディーバも参加でブラックミュージックに接近した内容に？

閑話休題。

そんな『ENERGY』ですが他にもゲストとしてKelis（ケリス）、Kehlani（ケラーニ）、Syd（シド）、Blick Bassyが参加するほか、2018年のシングル「Ultimatum」に客演、というか元ネタアーティストのFatoumata Diawara（ファトゥマタ・ジャワラ）も参加しているとのこと。

Ultimatum (feat. Fatoumata Diawara) - Single

ディスクロージャー
エレクトロニック
¥356

ゲスト陣を見ているとブラックミュージックにかなり接近した感がありますが、そのバイブスをどうDisclosureが調理するか楽しみです。

ちなみに少し前に彼らはストック曲が200曲近くあることを明かしていましたが、その中から選び抜かれたのが今回の『ENERGY』に収録される11曲ということなのでしょうか? その選ばれなかったほかの曲がどんな感じのものだったのか気になるところです。

サンバ系リズムとユーフォーリアなシンセリフがかっこいい先行曲「ENERGY」

さて、ここでいよいよ本題へ。『ENERGY』リリース発表にあわせて、Disclosureはアルバムの先行曲としてタイトル曲の「ENERGY」を公開!

サンバ系のブラジリアン・リズムとモチベーションスピーカーのEric Thomas（エリック・トーマス）の声をサンプリングしたという同曲は、ちょっとうるさいくらいのトライバルなリズムとシュワーという感じのシンセによるユーフォリアなリフの組みわせが妙にイケてる”Disclosure流のトライバルハウス”という印象です。

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先述の「Ultimatum」や今年リリースされたEP『Ecstacy』収録曲の「Tondo」でも見られたトライバルなリズムパターンは近年のDisclosure作品を象徴する重要要素。それがアルバムを通してどの程度採用され、かつ、ラッパーたちとの曲とどのような化学反応を起こすのかに注目したいところです。

また「ENERGY」でサンプリングしたEric Thomasの声は、2013年の「When a Fire Starts to Burn」でもサンプリングされています。そのサンプリングされた元ネタはこちら。

DisclosureはEric Thomasのスピーチからインスピレーションを得ているとのことで、その絶大な存在感とエネルギーをハウスミュージックに反映させているそうな。

気持ちスピってる感がなくはないですが、そういうモチベーティブなスピーチの要素はフィジカルに効く”ハウス”とやっぱり相性がいいんだなぁと考えさせられました。とにかくアルバムリリースが待ち遠しいです。

そうそう、今日、TwitterでDisclosureがおなじみの”マスク”をKehlaniやKelisのアー写の顔につけた画像を投稿していたのですが、その投稿の答えは『ENERGY』発表の前フリだったということに今更気がつきました。似たようなマスク付きアー写はアルバム参加ゲスト全員分が用意されており、現在、DisclosureのTwitterのTLで確認することができます。