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ロンドンにガチ『24アワーパーティー・ピープル』な24時間営業クラブ「FOLD」がオープンするという話

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先日、日本が世界に誇るビートメイカー/プロデューサーのDaisuke Tanabeさんとお話しする機会があり、「そういや初めて会ったのってイーストロンドンだったよね?」 という話を振られ、私は「そうですよ、あれは忘れもしない2011年のロンドン暴動の前日でしたねぇ〜」なんて答えて話をしているうちに、ロンドンのシーンは今どうなっているだろう? みたいな話に発展しました。

クラブクローズ問題に悩まされるロンドンに24時間営業クラブがオープン

ここ数年は、自分にとって馴染み深い音箱だったPlastice Peopleなど数々の有名無名クラブの閉店を始め、昨年のfabric閉店騒ぎなどかの地のクラブシーンに関するトラブルは日本にも伝わってきていますが、そんな苦境とも言える状況の中で、なんと24時間営業可能なライセンスを持つクラブ「FOLD」がイーストロンドンに新規オープンすることになったそうです。

 

色々あるロンドンのクラブ営業ライセンス

ロンドンのナイトライフ、特にクラブカルチャーというと日本よりも盛んなイメージがあるため、当然のごとくクラブは朝まで営業しているように思われがちですが、現地にはいくつか営業のためのライセンスがあり、そのライセンスに応じて、例えばアルコールの販売は午前2時までとか決められていたりするので、意外に週末でも午前3時ないしは4時くらいに閉まるクラブも少なくありません。そのラインセンスについては知人に聞いたことによるとクラブによっては年間何回かは、朝まで営業が可能とか、例えばかつてのfabricは年間を通じて常に朝まで営業できるライセンスを持っていたなど本当に色々な種類があるそうです。

そんな土地柄だけに、どうやってある意味クラブ経営においては最強すぎるライセンスを取得したのか元ロンドン在住のクラバーだった私としては非常に気になります。しかし、現地のロンドンっ子からしたら朝まで、というか1日中『24アワーパーティー・ピープル』状態で遊べぶことができるクラブは正直レアなため、かなりウエルカムなのではないでしょうか?

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メインフロアは600人収容可能

ちなみにFOLDは、イーストロンドンにある元印刷工場を改装したもので、写真撮影禁止だそうですが、メインフロアは600人収容可能で、セカンドフロアも年内中にオープン予定。8/18に12時から翌日の12時までの24時間オープニングパーティーが行われるそうです。

ただ、24時間営業といっても実際はコンビニレベルに毎日24時間営業というわけではなく、24時間営業は基本的には土曜日となり、金曜日は”遅くまで”、つまり朝方まで、週半ばのイベントでは深夜3時までの営業を予定しているとのことです。また同クラブの共同設立者は、FOLDがアーティストやファンにとっての天国になることに期待していると語っているそうです。

 

今後はEgyptian Lover出演やIlian Tapeレーベルナイトなども

まさにロンドンにおけるクラバーにとっての天国に1番近いクラブとなるFOLDですが、今後のイベントスケジュールには、レジェンドEgyptian LoverのほかZenker Brothersらが出演するIlian Tapeのレーベルナイトや、毎年8月にロンドン市内で行われ、関連音楽イベントも注目されているノッティングヒルカーニバルのアフターパーティーなどもラインナップされています。

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ロケーション的にもRAが公開しているおそらく印刷所時代と思われる頃の外観を見る限り雰囲気は、Future TerrorのDJ Nobu氏がレジデントを務めたことでも注目されたOval Spaceに近い、外見はウエアハウスっぽい感じになるのではないかと勝手に予想している次第。ちなみに私にとってのロンドン在住時代のOval Spaceに関するベストな思い出はScuba主催のHotflush Nightです。あれはマジでイケてた…。

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そんなわけでそのうちロンドンに遊びにいくことができたらこのリアル『24アワーパーティー・ピープル』クラブに遊びに行きたいと思います。

なお、24時間行われるオープニングパーティーのチケットは入場時間帯によって価格は変わるものの、1番高い何時でも入場可能なチケットで15ポンド(約2160円)です。再入場可能かどうかにもよると思いますが24時間遊べることを考えるとこれはかなりリーズナブルです。もし、そのタイミングでロンドンに滞在中という方は一度足を運んでみては? 以上、お後がよろしいようで。

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Image via RA
Source:RA