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Future Funkの人気者Yung BaeのKendrick Lamar「DNA.」のRemixがガチのHip Hopだったという話

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インターネットでちょっと前に一世風靡したフィルターハウスの現代版ことFuture Funk。サンプルネタが日本のアニメやAORというVaporwaveの派生ジャンル丸出しのこのジャンルにおいて、私の中で人気トラックメイカーとして知られているイメージなのがYung Baeです。

Future Funk感なしのガチHip HopなKendrick Lamar「DNA.」のRemix

そのお方が確か今月入ってくらいからか、Kendrick Lamar「DNA.」のRemix公開を予告していましたが、ようやく先日リリースされたみたいなので早速チェック。以前、Rich Chigga - Dat $tickをラテン・ディスコ風にリミックスしていたので、今回もそんな感じなのかと思いきや、見事に予想を裏切り。

なんとガチのHip Hopに仕上げていました。普通にめちゃイケてるRemix。Future FunkなYung Baeが好きな人からしたらちょっともの足りないかもしれないですが、これは私にとってはとてつもなくイケてるトラックですよ、マジで。

Future Funk以降のネットミュージックのトレンドがSoundCloud RapやEmo Trapに移っている昨今ですが、こういう感じでこの界隈のアーティストも今年はこのRemixがきっかけでどっとそっちに移行していくかもしれませんね。

ただ個人的にはFuture Funkはこの形で残ってほしいという思いもありますが、Future Funk経由のポップでネット臭がもっと芳しいSoundCloud Rapみたいなものも聴いてみたいなと思います…。

アートワークの面で考えたらアニメっぽいビジュアルを使うことも少なくないアングラなSoundCloud Rap界隈はすでにこの手のジャンルの影響を受けてはいますが、そこからもう1歩サウンド面で進んだものもそろそろ出てきそうだな〜と。

ネタが掘り尽くされた感のあるFuture Funkは90sに歩みを進めるのか?

現状のFuture Funkに関しては勝手なイメージですが、80sの和物AORは掘り尽くされた感もありますし、そろそろ90sの小室サウンドとかネタにしたものも出てきそうではあります。

しかし、Future Funkのサウンドはディスコっぽさを基調とするこことは相性があまり良く無さげでもあるので、もし爆誕した場合は、バッシュで言えばAIR JORDANがX以降、異常にフューチャーリスティックなデザインになったかのごとき変にサイバーなものになるかもしれません。まあ、これに関してはほぼ妄想レベルのあくまで勝手な予想ですが…。

とりあえず、 Future Funkの進化論はおいておくとしてYung Bae、Hip Hopもイケる説はこの曲で証明されたのではないでしょうか?

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 Text by Lady Citizen aka JF
Top Image via Yung Bae