2016年の「OOOUUU」のヒットなどで知られる女性ラッパーのYoung M.Aが、なんと映像作家デビューしたそうです。
以前からレズビアンだということをカミングアウトしている彼女が監督した映像のタイトルは「The Gift」。これは、自身の作品『Herstory EP』の一部であること、7人の女性がフィーチャーされた作品です。
内容は彼女のインタビューによると、ストーリー仕立て。ミステリアスな豪邸の中にそれぞれの部屋で相手の女性たちに出会う「パラダイス」になっているとのこと。
なお、「The Gift」は、多様性をテーマにしたLGBTQカテゴリーのシリーズの1つとして公開。最近では、クラブミュージック関係だと漫画家の西尾雄太先生による「小箱カルチャー x 百合」をテーマにした小学館系漫画『アフターアワーズ』も非常に面白い作品で、現代のクラブカルチャーとLGBTQとの関係が描かれています。
マンガワンでアフターアワーズを知ったみなさん、こんなのもあります。(3話移行のネタバレもちょいあります…) || 『アフターアワーズ』に登場する実在のレコードを作者・西尾雄太が解説!/クラブの音が聴こえるガールミーツガール青春譜 https://t.co/epbUWvXS0c
— 西尾雄太 NISHIO,yuhta (@snobby_snob) 2017年9月27日
それにしても「The Gift」の登場人物の皆さん、お綺麗で。ティーザー動画では仮面をつけた女性の姿も確認できるため、少しばかりスタンリー・キューブリック監督作『アイズ ワイド シャット』を彷彿とさせます。
また舞台となる豪邸ですが、こちらも最近、とてつもない絵に描いたような豪邸を購入し、音楽系以外のメディアでも取り沙汰されたEDMプロデューサーZedd(ゼッド)の豪邸が私の頭に浮かびました。
なお、Factに最近、確執が噂されている女性ラッパーのCardi B(カーディ・B)とNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)を特集した記事が公開されていました。
そちらでは、結びの段落で、その2人のほか、社会活動家としての面を持つPrincess Nokia(プリンセス・ノキア)、LGBTQにも触れるリリックで注目されるCupcakKeといったアップカミングな女性ラッパーたちとともにYoung M.Aの映像作家デビューにも触れられています。
この記事は、彼女たちの活躍は目覚しいものの、まだまだヒットチャートのトップを獲得するような女性ラッパーが少ないのが現実的な問題だという指摘で結ばれています。
先述のような女性の権利やセクシャリティの多様性といった昨今の社会的な問題のテーマとなっている要素も踏まえて考えるとこの映像作家デビューは、また別の意味合いを持つと思います。
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Top Image via Young M.A
Source: PAPER Mag, refinery29, XXL, Fact