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Hi-Tech Jazzの体現者UR/Timeline、本家「Body & SOUL」に出演

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今年も、日本のハウスファンを大いに沸かせてくれたベテラン・ハウサーDanny Krivit、Francois K、Joe Claussellの3人による名物ハウスイベント「Body & SOUL」。

7月に行われる本家ニューヨーク・カバナーズ島での21周年イベントには、なんとUnderground ResistanceのTimelineがライブ・アクトとして出演するようです。

Timelineと言えば、90年代にJazzとTechnoを融合させたいわゆる「Hi-Tech Jazz」の体現者的ユニット。近年は大型フェスを中心にライブパフォーマンスを行っており、2年ほど前にも来日してライブを行っていましたね。

ブルース、ファンク、ジャズをテクノ化するのがリーダーのMad Mikeが掲げる「Hi-Tech Jazz」というコンセプト。”新しいJazz”と表現される所以はこのDimensions Festivalでのライブパフォーマンスを見てもらえたらよくわかるかと。

特に動画の13分ごろから演奏されるDJ Rolandによるデトロイトテクノの名曲のひとつ「Knights Of The Jaguar」のHi-Tech Jazzアレンジが秀逸すぎます。

最近の大型フェスやらで盛んに叫ばれ、求められる「そこでしか体験することのできない」という要素は、案外、高額な予算をかけた映像や光の演出がなくても、音楽自体に即興性とそれが展開するストーリー性があれば、そこまで大掛かりではなくても観客に与えられるのではないだろうか? と思わせてくれるTimeline。

あれにはあれの良さがもちろんあるので一概にどっちのほうが優れているとかは言えませんが。(実際、Eric Prydzの「EPIC 5.0」は動画で見てもわかるくらいに圧巻でしたし。)

これぞデトロイトの大いなる遺産。

本家と同じように来年の「Body & SOUL」日本版で来日してくれないかな〜と思うばかり。

ちなみにiTunes検索していたら、Galaxy 2 Galaxyの総集編的アルバムが販売されていることに気づきました。

これ、CDで発売された時は、めちゃくちゃ聴き込んだな〜と。

Timelineはもちろん、名前はよく聴くけどURはあまり通ってこなかったという方には入門編に最適な気がしますので、機会があれば聴いてみてください。

 

Reference: Mixmag
Top image via Mixmag 
Text: Jun Fukunaga