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Ras G死去、LAビートを牽引したビートメイカーが逝くという話

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音楽好きが集まれば、音楽の話になるのは自然なことで先日も、友人とフジロックの話になり、最近、回り回ってまたNujabes(ヌジャベス)がマイブームになっているみたいなことを語っていたので、フジロック2019でのクラムボンによる「Reflection Eternal」カバー、聴いた? みたいな話に発展。

 

 

そこから最近、Nujabes好きならYouTubeのLo-Fiヒップホップチャンネルいいよみたいな話になって、その源流とも言えるLAビートの話、そして、そのシーンを支えたサンプラーSP-303、SP-404の話まで発展。界隈のビートメイカーの話でひとしきり盛り上がりました。

LAビートを代表するビートメイカーRas Gの訃報を知る

しかし、今朝、起きたらなんとRas G(ラス・G)の訃報がSNSに流れてくるという…。LAビートといえば、Flying Lotus(フライング・ロータス)と彼の主宰するレーベル「BRAINFEEDER(ブレインフィーダー)」が今やその界隈の顔役という感じですが、創設メンバーの1人だったのがRas Gでした。

彼はこれまでに何度か来日しているため、日本でもビートミュージック好きの間では良く知られたプロデューサー、ビートメイカーだったことは疑う余地もなく、それだけにSNS上でも彼の死を悼むコメントが数多く見られました。

個人的に、学生の頃、誰かに薦められてよくわからないながら、なんかかっこいいと思って聴いていたSun Ra(サン・ラ)のスペーシーなフリージャズ。レコ屋のポップに書かれていた”Sun Raの音楽性に影響を受けた”という謳い文句だけで、音源を再生する前から魅かれたのがRas Gの音楽との出会いだったことを今でも覚えています。

 

正式な死因は不明なものの、健康を害していたRas G

1979年生まれ、本名Gregory Shorter Jr.、享年39歳という死は早すぎる…。RAやFactによると、正式な死因は未発表のようですが、Ras Gは昨年12月に肺炎、糖尿病、甲状腺機能低下症および心不全のために病院に搬送されており、その症状が悪化したもののと思われます。(出演が決定していた今年6月に開催された日本の野外フェス「FFKT」も健康上の理由で出演をキャンセルしていました)

TOKiMONSTAがRas Gを讃え、彼のレガシーを紹介するツイートを行う

スモーキーかつサイケ、そして彼が敬愛するSFが織りなすスペーシーなビート。訃報に関してFlying Lotus、Dâm-Funk(デイム・ファンク)始め、多くの有名ビートメイカー、プロデューサーが追悼コメントを発表していますが、BRAINFEEDER周りのTOKiMONSTA(トキモンスタ)は、Ras Gの功績を讃えるとともに彼のことを良く知らない人のために聴いておくべき音源などをTwitter上で紹介しています。

 

 

LAビートとSP-404についてRas Gが語るショートドキュメンタリー

それに相乗りする形になり恐縮ですが私もひとつご紹介。今年4月4日、”404の日”こと#404dayに楽器メーカーのRoland(ローランド)が公開したショートドキュメンタリー「Beat Culture & the SP-404 with Dibia$e, Flying Lotus and Ras G」では、LAビートシーンとSP-404の関係をRas G含む3人のビートメイカーが語るという内容で非常に興味深いものになっています。(日本語字幕あり)

youtu.be

動画ではラッパーよりもビートに夢中だったと語るRas G。その言葉どおり、世界中の彼のファンは同じように彼のビートに夢中だったと思います。

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最後に個人的にビートメイカー視点でのSun Ra解釈だと思っているRas Gによる2008年リリースの名盤『Ghetto Sci-Fi』をご紹介しつつ、追悼したいと思います。

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Top Image via BRAINFEEDER
Reference : RA, Fact