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「前山田×体育のワンルーム☆ミュージック」でBillie Eilishのインタビューが放送される件

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なんともタイムリーな話題を放送するTV番組情報をキャッチ。9/3(火)22:50~NHK ETV「前山田×体育のワンルーム☆ミュージック」という番組では「スマホ・パソコン1つで音楽をクリエイト」という内容を放送するとのことです。

 

「スマホ・パソコン1つで音楽をクリエイト」できる今の世の中

先週あたり、一部ネットで話題になったバイラルヒット曲「Omae Wa Mou」という曲があるのですが、これがSpotifyのバイラルチャートで大躍進という珍現象? が現在、進行形で起こっています。

同曲は”deadman 死人”というアーティストによる過去にネット上で公開されていた曲で最近になって、公式リリースされたもの。これまでに指摘されていることによると東方プロジェクト系の曲をネタにしたもので、タイプビートやらTik Tokやら様々なネット要素がまるでキメラのように合わさり、ストリーミングサービス上で爆発。ネット音楽による現実世界のバグなのか、それともバイラルからヒット曲が生まれる今の時代における必然なのか、個人的にもめちゃ気になるので後日、じっくり調べてみたいなと思います。

とりあえず「Omae Wa Mou」に関してはRolling Stoneの記事が参考になるかと思いますので、気になった方はまずはそちらからどうぞ。

www.rollingstone.com

バイラルヒットとTik Tokなどの関係性が話題の今、知っておきたい現在の音楽制作手法とアーティストのスタンス

で、先述のバイラルヒット曲があって、このタイミングでカルチャー系ウェブメディアが現在のバイラルヒットとTik Tokの関係性に関する記事をいくつか公開しています。

現在の音楽業界では、ポップスを”分業制”で作る”Track-and-hook(トラック&フック)”という手法が主流になっています(K-POPとかもそう)。その一方で、Z世代を代表するBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)のような実兄とベッドルームで作り上げた曲が世界各国のヒットチャート1位を獲得しているという事実もあります。

Track-and-hookのカウンターとしてDIYな音楽が注目される世の中。SoundCloudラップでも録音して、すぐにSoundCoudにアップ、SNSで告知というリリースの一連の流れがあり、最近はメジャーなラッパーたちでもそのスピーディーなリリースをかなり踏襲しているため、サプライズリリースは本当にザラになってきました。

私はテクノやハウス畑で、Myspace世代なので分業制はほぼない(ユニット活動除く)環境に身を置いているため、DIYで制作するという手法はある程度違和感はありません。ですがメジャーシーンで世界的なヒット曲になる曲がこういった感覚でリリースされているのは非常に面白いです。

 

”スマホひとつ”でKendrick Lamarの曲まで作れてしまう時代

テン年代の音楽体験のあり方、ヒットの構造を変えたのは間違いなくインターネットですが、アーティストの制作におけるスタンスを変えたのもまたインターネットです。

パソコンひとつでというのは、2000年代を象徴する音楽制作におけるひとつの現象ですが、今ではテクノロジーの発達によりスマホひとつ、音楽制作アプリを駆使することで、Kendrick Lamarの曲まで物理的に作れる世の中。私も音楽制作をするので番組では”スマホひとつ”ということに注目したいと思います。

なお、番組ではBillie Eilishのインタビューも放送予定とのこと。タイムリーな話題にタイムリーな人物がどういったことを語るのでしょうか? 超楽しみです。

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