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Masters At Work、再びの奇跡の来日公演で起きた私的に奇跡だったこと

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奇跡の再来日公演で私的に奇跡なことが…

先週末11/18に東京は新木場・ageHaで行われたNY Houseのレジェンドデュオ、Masters At Work(マスターズ・アット・ワーク)の来日公演に遊びに行ってきました。今回の公演は昨年、10年ぶりに2人揃って、つまりKenny Dope(ケニー・ドープ)、Louie Vega(ルイ・ヴェガ)が、MAWとして来日した奇跡の来日公演が1年ぶりに復活するという触れ込みで宣伝されていたので、往年の彼らを知らない人でもSNSや都内なら街でポスターを見かけたという人は少なくはないのでしょうか?

当日のMAWのセットでいうと、自分が予想していたより、BPM早め、というか早すぎだった(笑)。でも、そういや昔のテクノ然り、ハウスも記憶の中ではここ何年かの4つ打ち系より、BPMは早かったよな〜などとあやふやな記憶を辿っていたら、MAWのセットから奇跡の曲が!!(とは言ってもこれは私にとってのみの奇跡、プライベート、超局地的な奇跡だったので共感してもらえるとは思えませんが…)

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かつてPnauというユニットがオーストラリアにいましてね

なんと、オーストラリアのUnderworld(アンダーワールド)とかつて呼ばれていたPnau(プナウ)の代表曲「Sambanova」の元ネタであるTwo Man Soundの「Que Tal America」がプレイされていたのです。Pnauは1999年にリリースした先述の「Sambanova」でブレイクして、00年代前半にオーストラリアで大人気になったダンスミュージックユニットです。

今となっては昔すぎるので、最近の若いオーストラリア人もあまり知らないレベルの話なのかなとは思いますが、「Sambanova」のリリースは、”オーストラリアのダンスミュージックと言えば”なThe Avalanches(ザ・アヴァランチーズ)の名盤『Since I Left You』よりも先にリリースされているので、レジェンドと言えばれきっとしたレジェンドなのです。

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あと、わかりやすく彼らが人気があった時代を説明すると日本で言えば、00年代の”乙女ハウス”全盛期くらいですかね。多分。

ただ、Pnauはその後、やってきた世界的なエレクトロブームの中で一旦鳴りを潜めたような感じになりますが、オージーエレクトロ(Cut Copy、The Presets、The Bang Gang DJsとか)人気がブレイクするとそこでまた復活。

その当時の特大ヒット、Justice(ジャスティス)の「D.A.N.C.E.」よろしくな子供声ネタ曲「Baby」がヒット曲に。これに関してはbreakbot(ブレイクボット)のリミックスが「D.A.N.C.E.」をさらにシャレオツな感じにしたテイストで、こちらの方が知名度がある感じがします。余談ですがひさしぶりに聴いてみたらかっこよかった。

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メンバーの1人はEmpire of the Sun

そうこうしているうちにPnauのメンバーの1人はElectro PopデュオのEmpire of the Sun(エンパイア・オブ・ザ・サン)として大ブレイク。エレクトロブームが去ってから、10年代も継続的に活動はしていましたが、あまり世間的には注目されず。かくいう私も聴く音楽のテイストが変わっていたのでさほど気にも留めずといった感じでした。

しかし、このEmpire of the Sunも近年のひそかなエレクトロリバイバルの動きに合わせて、今月新作EP「On Our Way Home」をリリース。EPにはCornelius(コーネリアス)がリミックスした「Way To Go (Cornelius Mix)」も収録。MVはMutekの演目で披露されるようなオーディオ・ヴィジュアル・ライブ風味に仕上がっていて、手がけたのは日本の浅井宣通(WOW)。メディアアートっぽくて良い感じです。

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フィルターハウス好きに聴いてもらいたい「Sambanova」

とまあ、誰得な感じでPnauについて書きました。ちなみに肝心の「Sambanova」は、当時のDaft Punkフォロワー感満載のサンプリングをベースにした所謂フィルターハウス。”オーストラリアのUnderworld”という異名があると先ほどご紹介致しましたが、どちらかといえば、”オーストラリアののDaft Punk”という感じかなと。今となってはそう思いますが、当時、ダンスミュージック界における最高のビッグネームといえば、Underworld。なので、そのイメージから妙にしっくりきて疑問にすら思わなかったのだと思います。

というのがMAW奇跡の再来日公演の私的な奇跡。ちなみにMAWは最後にもやたら懐かしいのをプレイ。

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ただ個人的には最後はこれで締めてほしかったなと思いました。

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これについてはMAW関係ないですが、自分が一番MAWっぽいというかDefectedなHouseを聴いていた時代の思い出の曲なので…。

なお、「Sambanova」と「Que Tal America」の聴き比べは、みんな大好き「Who Sampled」のこちらのリンクでどうぞ。

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Text by Lady Citizen aka JF
Top Image via MAW