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超絶技巧の音楽家Louis Coleによる一軒家を舞台にしたビッグバンドセッションがMAX見モノすぎる件

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今年で設立から10周年を迎え、Ross From Friends(ロス・フロム・フレンズ)、Dorian Concept (ドリアン・コンセプト) ら名うてのニューカマーを吸収し、勢いづく”Fly Lo”WことFlying Flotus(フライング・ロータス)率いる人気レーベル・Brainfeeder(ブレインフィーダー)。

  今夏はFlying Lotus自らその精鋭を引き連れての「ソニックマニア・ステージジャック」も話題になりましたが、いよいよ今週11/16(金)には、ファン待望のレーベル10周年記念コンピレーションがリリースされます。こちらにはこれまでにレーベルからリリースされてきた数々の名曲のほか、初出し音源が22曲も収録されたりとすでに話題になっていて、私もリリースが楽しみでなりません。

Brainfeeder X

Brainfeeder X

  • Various Artists
  • エレクトロニック

Brainfeederの”技巧派3銃士”が1人、Louis Coleヤバくない? という話

また先述のDorian Conceptの単独来日ツアーが11/29(木)から12/1(土)までの3日間にかけて、京都、大阪、東京と行われ、ソニマニでの奇跡の超絶技巧盛り盛りパフォーマンス、バッカゲン状態でそちらもヤバいことになりそうなのですが、Brainfeederの超絶技巧といえば、ほかにも日本大好きThundercat(サンダーキャット)やLouis Cole(ルイス・コール)も忘れてはならない重要な技巧派ミュージシャンです。

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そんなわけで、私的にBrainfeederの技巧派3銃士と言いたいその3組ですが、今回はそのうち、12月に東京、京都にて来日公演を行うLouis Coleが、そのスキルだけでなく発想力をフルに発揮し、ネットを本気でバズらしにかかった超絶動画を是非ともご紹介したく筆を取らせて頂いた次第です。

 

Quincy Jones、レッチリもこぞって賞賛する存在、それがLouis Cole!

Louis Coleは、今年Brainfeederと電撃契約し、8月にレーベルデビューとなるアルバム『TIME』をリリース。世間的にはハイパー・マルチスペック・アーティストと呼ばれ、先述のレーベルが誇る超絶技巧派、Thundercatのアルバム『Drunk』にもプロデューサーの1人として参加していることでも知られていたりするのですが、ほかにもファンク、エレクトロ、ジャズ、ポップスの要素を絶妙にブレンドしたエレクトロポップバンド・KNOWER(ノウワー)のメンバーとしても、来日ツアーを成功させている凄腕 of 凄腕。

Time

Time

  • ルイス・コール
  • R&B/ソウル
  • ¥1500

ちなみにKNOWERは、一部で”アメリカのCapsule(カプセル)”と呼ばれていますが、このMVを観て頂けたら納得ではないかと思います。

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同アルバムの紹介ページによりますと、レーベルのボスであるFlying Lotusはもちろんのことですが、Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)やRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)らといった普通では考えられないような面々からこぞって賞賛を受けているそうです。確かにこのメンツは普通ではありえない…。でも、彼の音楽を聴いていると確かにクインシー、レッチリファンは心をグッと捕まれそう。

そんな彼ですが、メインはドラマーながらジャズを学んだ経験を活かし、キーボードほか多くの楽器を演奏するマルチプレイヤーでもあるが故に”ハイパー・マルチスペック・アーティスト”と呼ばれていたりもします。

ファンクネス乱れ打ち+珠玉のファルセットボイス=「When You’re Ugly」

特に奇妙なMVの映像に反して、腰にくるファンキーグルーヴ乱れ打ち+珠玉のファルセットボイスで歌うという「おいおい、お前さん、いくらなんでも天才すぎやしないかい?」と言わずにはいられない「When You’re Ugly」は、陳腐な表現ですが天才の音楽。単純にどファンクとファルセットを組み合わせるだけでも破壊力抜群ですが、それに加えて演奏技術も巧みなのはもう反則でしょ感がハンパないです。あとMVではキーボードを路上に叩きつけながら歩くというシュールな姿も、彼の技量からすると陶芸家が気にくわない焼き物を床に叩きつけて壊す的なノリに見えてきたり…。

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一軒家を使ったビッグバンド演奏映像を絶対バズらせにきてる説

そして、圧巻なのが一軒家にビッグバンドを配置してライブ演奏を行う驚愕のセッション動画。これまでに「F it up」と「Thinking」の2つが公開されていますが、特に私は「Thinking」の方が好きだったりします。

簡単にその曲のライブセッション動画を説明すると一軒家のベランダでキーボードを弾くLouise Coleの姿から始まり、リビングにはホーンやフルートなどのビッグバンドが所狭しと陣取り演奏。さらに階段にはベース、その踊り場にドラム、キッチンにキーボード、バスルームにギターを配置。本人はベランダで金色のマイクをもって歌い出すという圧巻の映像になっています。これ、マジで見モノすぎぃ〜。

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よく遊び心ある映像といった言葉を耳にしますが、なんかそれってまさにこのことなのか! と思わされます。ぶっちゃけかなりの数のバンドメンバーがその一軒家にはいるため、窮屈そうですが、映画やドラマでみる海外ドラマの親が旅行に出かけたタイミングでのホームパーティーでのティーンのひしめき具合のことを考えると、彼らはみんなそれを経験してきているであろう人材たちなので、意外に気にならなかったりするのかも…。まあ、そこはあくまで私の空想という名の都合の良い解釈ですが。

 

「ビッグバンドや、全部ビッグバンドや!」

でも、これは確かにSNSのTLに流れてきたら絶対シェアする。ですので、是非、越中詩郎に「こんなん出てきてたら絶対バズるって!」と言い放ってほしいなと思いました。だって、さっきも言ったけど、絶対本気でバズらせにきてるでしょ、これ。こんなん、ネットでバズりやすいかわいいハリネズミの赤ちゃんくらい目をいくでしょ、言っといてや、ビッグバンドや、全部ビッグバンドや! アレ?、途中で越中じゃなくなった…。

余談ですが、Louis Coleは、先述の所属バンドKNOWERでも一軒家ライブ動画をかつて制作。「Overtime」という曲、超クールなのに、どこか気の抜けた一軒家ヴァイブスがなんかエグい。ダサカッコイイの極みってやつですかね?

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なお、12/13(木)に渋谷・WWW Xにて行われるLouis Coleの東京公演はソールドアウトとのこと。半端ねぇ…。私はチケットを買いそびれたので、追加分とか当日分が販売されることに一縷の望みを託したいなと。以上、お後がよろしいようで。

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Source: Beatink1, 2, 3