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Lil PeepドキュメンタリーがSXSWにて公開、Diploとの噂の曲が使用されているのか気になる件

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昨年、死の直後から存在が明かされていたファン待望の遺作アルバム『Come Over When You're Sober Pt. 2』リリースで注目を集めた故Lil Peep(リル・ピープ)。内容的にはヒップホップシーンのKurt Cobain(カート・コバーン)と呼ばれていた彼らしい、ファンが求めていたエモトラップ路線を超えた予想以上にエモロック、というかエモ・ポストロック化しているといった感じで、私としては特に不満はなく、良盤だったと思っています。

 

 

死後に続々とリリースされてきたLil Peepの遺作曲

思い返せば、先述の遺作アルバムの存在を彼のプロデューサーだったSmokeasac(スモーカサック)が死後に口にしてからも、日本ではおそらく知られていないレベルのあるSoundCloudラッパーはLil Peepとのコラボ曲を追悼曲として公開していたり、ベテランJuicy J(ジューシー・J)が、Lil Peepをフィーチャーした「Got Em Like」収録のMixtape『SHUTDAFUKUP』をリリースしたり、Lil Peepの死後いち早く、コラボ曲の存在を口にしていたMarshmello(マシュメロ)がモロにエモトラップな曲をリリースして話題をさらったほか、昨年亡くなったXXXTentacion(XXXテンタシオン)とのコラボ曲「Falling Down」がリリースされたりと、去年はLil Peepの遺作リリースが結構な話題になった年ではなかったかなと思っています。

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さらに年が明けてからもLil Peep & ILoveMakonnen名義で、生前Lil PeepがファンだったエモバンドFall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)をフィーチャーした「I’ve Been Waiting」がリリースされるなど、まさに死後に強まる念状態でコンスタントにリリースが続いていた印象を受けます。

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噂されていたLil Peepドキュメンタリーのタイトルは『Everybody’s Everything』

しかし、個人的にはLil Peepの遺作もこれにて一旦終了。あとはよくあるデジタルリマスターとか、デモをかき集めて既存曲に追加する企画盤くらいが今後リリースされそうだなとかちょっと思っていたら、すっかり忘れていましたよ、Lil Peepドキュメンタリーの存在を…。

そのドキュメンタリーは、例のごとく昨年、制作が明らかになったもので、こちらも例のごとく彼の母親Liza Womackが関わる映像作品。ちなみに制作が明らかになった時から映画『シン・レッド・ライン』の監督テレンス・マリックがエクゼクティヴプロデューサーとして参加することが報じられていましたが、どうやらその報道初期の形を保ったまま無事完成。なんと、今月アメリカで行われるSXSWにてプレミア上映されることが決定。監督はSebastian Jones、Ramez Silyanという映像作家が務めているそうです。

またタイトルは『Everybody’s Everything』となり、3/10、12、14の日程で上映予定とのこと。内容はSXSWのサイトに掲載されている情報によると「すべての人のためにすべてであろうとしたアーティストを理解しようとする、親密で人間的な肖像である」といった感じの約2時間のドキュメンタリーになるそうです。

 

Fall Out BoyのPatrick Stumpがサントラ担当。Diploとの噂の曲が使用されているのか気になる

そんな『Everybody’s Everything』に関して、音楽ファン的に最も気になるのは、以前あったLil PeepがDiplo(ディプロ)とレコーディングした曲が劇中で使われるかもしれないという噂ですが、残念ながら現時点ではそれについての報道はなし。その代わりといえば何ですが、先述のFall Out BoyのフロントマンPatrick Stump(パトリック・スタンプ)がサントラを手がけているとのことなので、これはこれで中々胸アツです。果たして本当にDiploとの曲は存在するのでしょうか? “SXSWでのドキュメンタリー”公開時にはその答えがわかるはず。そう期待しておきます。以上、お後がよろしいようで。

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Top Image via Lil Peep
Reference: SPIN, Billboard