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夢のジャズカップリング盤フランス・ギャル『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』 2018年版レコードの日に買いたいレコードリストその3

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2018年11/3、レコードの日に欲しいアナログレコードを最近、財布との相談も兼ねてつらつらとリストアップしておりますが、私が欲しい3枚目は、今年のレコードの日におけるフレンチポップ好きの踏み絵的1枚だと勝手にフランス大好きな私が思っているフランス・ギャル(France Gall)の『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』という2曲入りの1枚です。

 

フレンチアイコン=フランス・ギャル

フランス・ギャルといえば、60年代にフレンチアイコンの1人として未だ語り継がれる伝説的なダメ伊達男であるセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)が手がけた「夢みるシャンソン人形(Poupée de cire, Poupée de son)」で有名なフレンチポップを代表するアイコンの1人。あまり彼女のことを知らない人でもヴィレヴァンなんかに足を運ぶのが好きだといういわゆる”サブカルクソ野郎”的な若者なら、店内でポストカードみたいなものを1度や2度は見かけたことがあるのではないでしょうか?

Poupée de cire, poupée de son

Poupée de cire, poupée de son

  • フランス・ギャル
  • フレンチポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

また若気の至りでモテ部屋インテリアの1つとして、これ見よがしに部屋に飾ってしまったなんていう高潔な男子も中にはいることでしょう。若かりし頃、何を隠そう私はその口だったのでそれについては全く否定はしません。それが”シック”かどうかはさておき、そういう「粗さもまたフレンチなり」と私のフレンチ狂の知人が言っておりました故…。

秋元康が欅坂46にアレをアレする的な意味の曲を歌わせるレベルにヤバい伝説のアレ

そして、フランス・ギャルの代表曲の中には「アニーとボンボン(Les Sucettes)」という曲がありましてですね。こちらもセルジュおじさんが手がけているわけですが、曲の歌詞には彼流の様々な言葉遊びが含まれているのですが、実はこれ、男性のモノを咥えるという意味が暗示されているような歌詞もありまして、今のポリコレからしたら完全にアウト、というかアウトじゃすまないレベルに物議を醸すという問題もあったりするのです。(当時としても大問題だったとは思いますが...)

youtu.be

そのヤバさを現在のJ-POPに置き換えてみた場合、ざっくり説明すると秋元康が欅坂46のよく倒れる方にペロペロキャンディーをもたせてアレをアレすることを隠喩させるという感じでしょうか?

こういったセルジュ・ゲンスブールの皮肉や嫌味が悪意レベルに達している代表曲が「アニーとボンボン」。あと先述の「夢みるシャンソン人形」もそういった部分が含まれていたりもしますので、気になった方は各自ググって調べていただけたらと。

Les sucettes

Les sucettes

  • フランス・ギャル
  • フレンチポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

閑話休題。

そんなわけでフランス・ギャルの曲といえば、60年代にゲンスブールが手がけた曲というイメージがどうしてもアイコニックな感じで捉えられがちです。そのため、今回、私が欲しい『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』は、そういう意味ではまさにフレンチポップ好きの踏み絵なのかなと。

スキャットがクールな二大ジャズダンサーをカップリング

ちなみに「ジャズ・ア・ゴーゴー」、「ジャズる心」の2曲とも元々は60年代にリリースされた初期曲。レコードの日の商品紹介によれば、”スキャットがクールな二大ジャズダンサーをカップリングした夢の7"シングル”とのことですが、確かに感はハンパない。あとこのレコードがアツいのは、当時のヴァイブスをビンビンに感じる妄想国内内仕様ジャケを含む2種の着せ替えジャケ付きになっている点。

Jazz à gogo

Jazz à gogo

  • フランス・ギャル
  • フレンチポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

グッド・ミュージック”のセレクトショップ『デシネ・ショップ』の制作部門/レーベル『プロダクション・デシネ』の仕掛人、丸山雅生氏による音楽プロジェクト『ミュージック・デシネ』と『ユニバーサルミュージック』がタッグを組み、名曲、名盤たちを掘り起こし紹介するプロジェクトである『ユニバーサル*デシネ』の文字が”ステキな世界の音楽”という冠付きなのがカッコいいですね。

 

なお、フランス・ギャルのアナログレコードは今回は他にも2枚、計3枚が発売されます。ジャケ買度で言えば、『太陽をあげよう/恋のためいき」が個人的には1番アツい…。

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また『ダディ・ダ・ダ c/w 時、テンポ』のジャケの色味もなかなか捨てがたいのですが、ここは、二大ジャズダンサーという曲内容と「ジャズる心」というどういうセンスで放題つけたんだ! という疑問にも似た賞賛にも似た複雑な感情をもたらしてくれたことを勝手に評価して、3枚のフランス・ギャル関連ではモスト・プライオリティーで『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』を欲しいものリストに入れたいと思います。

Le coeur qui jazze

Le coeur qui jazze

  • フランス・ギャル
  • フレンチポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

でも欲を言えば、3枚とも欲しい。資本主義経済め…。

レコードの日に欲しいレコードリスト2018年版

1. rei harakami『わすれもの』- 4,500円(税込)
2. アン・ルイス『ピンク・キャット』- 4000円(税込)
3. フランス・ギャル『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』 - 2052円(税込)

現在の小計:1万552円(税込)なり。な〜に、バイトの給料が出た日にCDをバカ買いしていたあの時代にくらべれば、まだまだ平気かな…。

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Top Image via Universal Music
Source:レコードの日Universal Music, Wikipedia