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『Scorpion』をリリースしたDrake、直後にSpotifyのプレイリストをジャック。昭和歌謡でも”顔”になっている件

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Drake(ドレイク)が、6/29にかねてからリリースすることを予告していた新作アルバム『Scorpion』をリリースしました。そして、そのプロモーションとして現在、Spotify上で公開されている様々な公式プレイリストのカバーアートワーク aka ジャケをジャック。

Spotifyプレイリストの至るところにDrakeの姿が…

ヒップホップ周りだと人気の「Rap Caviar」はもちろんのこと「Fresh Gospel」、「Tear Drop」、「Soul Coffee」などでもカバーアートワークがDrakeに。

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ちなみにその現象は海外だけでなく、日本でも起こっており、日本向けのヒップホッププレイリスト「Frontline - ヒップホップ最前線」、「Weekend Buzz Tokyo」などから、「元気Booster」(そんなんあったんか!)、「昭和歌謡」(そんなんあったんか!)とあまりDrakeとは関係ないところにまで進出していてすごいなと。

ちなみに「昭和歌謡」にはもちろん、Drakeの曲は入っておりませんが、ガロとかやしきたかじんとか文字通り昭和歌謡のアンセムがずらり。やっぱ、関西人にとっては、タイトルが”トウキョウ”でありながらも、やしきたかじん「東京」で披露される歌声の素晴らしさは永遠ですね。あくまで関西人だけが感じる郷愁のようなものでしょうが…。

open.spotify.com

Jay-Zをフィーチャーした「Talk Up」

そんな離れ業プロモーションを行なっているDrakeですが、『Scorpion』は最近の”アルバム収録曲は7曲”という新セオリーとは違い、すでにリリースされていた「Nice For What」、「God's Plan」、「I’m upset」なども含む2枚組全25曲という大ボリュームになっています。

注目曲はJay-Z(ジェイ・Z)を迎えた「Talk Up」。同曲はかつてDrakeとはフロウ盗作問題で揉めたこともあるXXXTentacionや、Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)による人気ブランドOFF-WHITEをリファレンスしたJay-Zのパートが存在します。またサンプリングネタは、N.W.A.「Dope Man」の模様。

Talk Up (feat. JAY-Z)

Talk Up (feat. JAY-Z)

  • ドレイク
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

Michael Jackson、Mariah Careyらが様々な形で参加

「Don’t Matter to Me」ではMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)をフィーチャー。Mariah Carey(マライア・キャリー)「Emotions」をサンプリングした「Emotionless」には、最近のPusha T(プシャ・T)からのDrakeディス曲「The Story of Adidon」のアンサー的な部分もあり、問題になった隠し子について、”I wasn't hidin' my kid from the world, I was hidin' the world from my kid”「世界から子供を隠したわけじゃない。子供から世界を隠しただけだ」とラップ。私的にはなんだそれ、禅問答か、とんちなのかとなりましたが...。

あと、サンプリングでいえば、The Faderが公開した特集記事を見ている限り、Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)、Aaliyah(アリーヤ)、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)などがサンプリングネタになっているようです。

それとAサイド1曲目「Survival」のイントロのフレーズがちょっとFatboy Slimの「Right Here Right Now」っぽく聴けえたのですが、調べて見たら全然検討ハズレで、答えはClaude Larson「Telex」という80年代の曲が元ネタのようでした。

youtu.be

ちなみにこの元ネタとなった曲、どことなくYMOっぽくて結構カッコイイです。

サンプリングネタに関しては週明けくらいには職人さんが動画でまとめてくれると思うのでそれもまた楽しみだなと。

*サンプリングネタが気になる方はこちらをご参照ください。

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Top Image via Spotify

Source: Pitchfork, The Fader, Genius1, 2