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ディーン・フジオカ新曲「Echo」リリース! 続おディーン様流Waveがガチすぎな件「実際聴いてそう思う理由」編

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4/19、ついにかねてから私が大注目していたおディーン様ことディーン・フジオカさんの新曲「Echo」がリリースされました。おめでたい。

というのもこの「Echo」、今、ロンドンを中心にヨーロッパ、北米などに伝播しつつあり、日本でも耳の早いクラブミュージック愛好家たちの間でにわかに注目されている新ジャンルWaveがモチーフになっているため、Wave大好きな私の心はリアルに”かき乱されて狂おしい状態”が、彼が主演する新作ドラマ「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」のティーザー動画を視聴して以来、長らく続いておりました。

故にリリースが素直にうれしく、故におめでたいとなっている次第です。

ディーン・フジオカ「Echo」は100%紛うことなきWave

そして、本日のリリースで晴れて、世のオーディーン様ファンはもちろんのこと、少なからずWaveに興味を持っている方のお耳にも届くようになったというわけです。

ちなみにWaveとはなんぞや? そしてなぜこれが日本の音楽シーン的にヤバイのか? ということは以前の記事でコンコンと説明させて頂いているので、その理由が気になった方はそちらをご参照して頂ければと思います。

そんなわけで晴れてついにリリースとなり、Waveを経由した初のJ-POPとなった「Echo」。まずフルトラックを聴いて端的に言えること、それは”この曲は100%紛うことなきWave”ということ。

少なからずWave愛好家を自称している私ですので、少々生意気ながらもあえてここは、Wave玄人の体で語らせてもらいますが、「Echo」はやっぱり純然たるWaveなのです。

Echo

Echo

  • DEAN FUJIOKA
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

純然たるWaveだと考える理由

冒頭こそ、所謂UKなどの本場のWaveにはない、いわば歴史漫画『センゴク天正記』の登場人物、上杉謙信の「静謐よの」という名言があたかも聴こえてきそうなしっとりとしたピアノ、ストリングスなどの生音かつノンビートのパートが続くため、予習としてWaveの代表例を一通り聴いてきた方は一瞬「アレ?」となる方も少なからずおられるかもしれません。

しかし、そのパートが終わると、これぞWaveというような耽美的でダークかつメロディックなシンセフレーズ、低音の効いたベースなどがなり響きます。

 

かなり細かい話をしますと、この曲には「これぞWave」といった具合の典型的な曲にはない派手さも少なからずあるものの、よく耳を澄まして、メロディーラインの組み立て方やシンセの音色を聴くとやっぱりWaveなのです。というかWaveだということを否定できないくらい私にとってはWaveなのです。

さらに細かい話になると、そもそも「Wave」とは例えば、ダブステップ、グライム、UKGなどあらゆるベースミュージックの要素を混ぜこぜにしたベースミュージック融合体のようなもので、定義は曖昧といえば曖昧。

ただ、耽美的なシンセメロディーを軸に、「Echo」のようにベースが効いた曲は、Karefulというロンドンの中心人物がかつて私に説明してくれた定義によるとWaveというジャンルの概念にぴったり当てはまるのです。

むしろWaveの最先端感すら感じる「Echo」

ちなみに先ほど派手さがあると言いましたが、実は今年、2018年最新モードのWaveでは、これまでの耽美さだけにとどまらず、少なからずアッパーな曲もリリースされています。しかもそれが、日本でも大人気のEDMフェス「Ultra Japan」なんかにも出演する世界的な人気を持つ海外アーティスト/DJからもサポートされているという現状もあるのです。

そのことについてはこの記事で説明しているので、一読してもらえたらと。

このように長々と「Echo」という曲が、いかに本物のWaveかということを私なりに考察してみたのですが、例えば、シンセサウンドだけにとどまらず、生楽器を取り入れていることなどを考えると、むしろWaveの中でも進化系、最前線である気さえします。

その点を考えるとおディーン様のセンスはすごい。脱帽モノです。色々アレコレと述べましたが、回り回って口に出てくる言葉があるとすれば、「Waveかどうかとか以前に普通にカッコイイ音楽」。それが最終的には私にとっての「Echo」です。

なお、すでに特設サイトなどで告知されていますが、「Echo」は同名のシングル『Echo』からの先行曲となり、そちらはカップリング曲付きで6月にリリース予定。CDは初回盤A、B、通常版の3形態で発売とのこと。

 

6月リリースのシングル『Echo』収録インスト版「Echo」のDJ的活用法案

しかも、シングルには「Echo」のインスト版も収録。Waveはインストのイメージがあるため、例えばもし、歌モノだとDJ的にはMixしづらいという方はクラブでのDJ用にそちらをゲットすると、お気に入り部分のフレーズをループさせて他の曲とのロングミックスや、逆に違うアカペラを被せるということにも使えるかと思います。まあ、これはあくまでDJプレイのための私の提案なので、ご参考程度に。

それと最後に4/19になったばかりの深夜に発売されたばかりのこの曲ですが、すでに購入して聴いたという人の中には、テンションがアガって眠れなくなってしまった的なツイートをしている方もチラホラとおられるようで。その気持ち、よくわかります。

そういう意味では「Echo」、深夜の某グルメドラマによる飯テロならぬ、Waveおよびおディーン様テロ。その破壊力たるや…。

皆様が明日、寝不足にならないことを心よりお祈りいたします。以上、お後がよろしいようで。

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