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CorneliusのMUTEK.JP 2018ライブセットが予想以上に刺激的だった件(特に上沼恵美子映像登場のくだり)

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11/2に東京はお台場、日本科学未来館にて行われたメディアアートと電子音楽のフェスティバルMUTEK.JP 2018のDay2に行ってきました。

 

MUTEK.JP 2018でのCorneliusライブ感想

私としては、先月ですね、六本木にある21_21 DESIGN SIGHTで行われた企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」最終日に滑り込みで参戦。そのオーディオビジュアルな展示による衝撃をバチコ〜ンと喰らってしまったこともあり、Day2「Nocturne 1」のヘッドライナーのCornelius(コーネスリアス)のライブの幕が開くのを心待ちにしておりました。

よくよく考えれば、私はMy Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)みたさに、Corneliusが出演するソニマニに足を運んでいたのですが、その時はマイブラとBrainfeeder(ブレインフィーダー)軍団に気をとられまくっていたこともあり、なぜその日、Corneliusに目もくれないといった心持ちだったのかと、後で後悔したので今回はそのリベンジ的な意味も込めて、ライブが始まる前から鬼待機。

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当日までにYouTubeで公開されている今年のSonarでのフルライブ映像を鑑賞し、バッチリ予習もしておりましたので、その甲斐もあって、非常に楽しめました。

 

”MUTEK”感のある”人力”オーディオヴィジュアルライブ

MUTEKといえば、やはりどうしてもテクノロジー系のIDMやドローンっぽい機械的な音と映像を組み合わせた”未来”っぽいオーディオヴィジュアルライブのイメージ。(そんな風に俗っぽい私は捉えています。)

ですので今回のCorneliusのライブは、ライティングやVJ映像もMutekの雰囲気にかなり合致していたように思えたため、電子楽器を使った人力の演奏とはいえ、昨年のHOVBに近い生身の人間らしさも感じさせるタイプの”MUTEK”感のある”人力”オーディオヴィジュアルライブだったと思います。

そんなライブは、先述のSonarと同じ、スクリーンに浮かぶ映像とCorneliusバンドメンバーのシルエットが映り、1曲目「あなたがいるなら」のイントロのアレンジした短いインストセッションからの「いつか/どこか」からスタート。

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基本的にはSonarのセットリストと大きくは変わらないので、先日のライブを見逃したという人はそちらを視聴するとなんとなく雰囲気はわかるかと思えます。

『Point』など過去アルバム曲も披露

個人的にはCorneliusのアルバムの中では『Point』が大好きなので、その収録曲でチョロチョロという水の音から始まる「Drop」、「Point of View Point」を披露してくれたのはかなり胸アツでした。

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そして、圧巻だったのは同じく『Point』からの「Another View Point」。この曲では音楽よりも最近の時事ネタのニュースやテレビの映像をサンプリングしてコラージュしまくった超シュールな音楽とリンクする映像にヤラレました。

 

この世で1番、上沼恵美子という存在がオシャレに映えた瞬間

でんでん、谷原章介、矢沢永吉、ザキヤマ&バービー、ダンディー坂野、安倍晋三、石破茂、ドナルド・トランプ、あと今年話題になったスーパーボランティアの尾畠さんなど、芸能人から時の人までの姿をおさめたTVの映像がサイケデリックにコラージュされていたのですが、中でも1番ヤバいと思ったのが、何気に関西のおしゃべり女王こと上沼恵美子の映像がさりげなく使われていた点。

小山田圭吾という90年代から続く大雑把にいって”東京のオシャレ”概念の権化の1人が、まさかの上沼恵美子を映像でサンプリングしていた事態に、会場にいた関西人は心の奥底で感動で震えていたことでしょう…。というのも私は関西出身だからなんですが…。間違いなくこの世で1番、上沼恵美子という存在がオシャレに映えた瞬間だったと思います。(残念ながら、その瞬間を写真におさめられず…)

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またライブでは、他にも過去のアルバムからは例えば、『Sensuous』収録の「Beep It」なども披露されていたのが良かったですね。そして、新作アルバム『Ripple Waves』からは『Audio Architecture』も。

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加えて、ギターソロならぬテルミンソロも見受けられる場面があったのも個人的には大満足。

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そんなこんなありましたライブですが、最後は『Mellow Waves』収録の「あなたがいるなら」で締め。音、光、映像の効果も秀逸で非常に楽しめました。

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なお、当日のセットリストは毎度おなじみ、Setlist.fmに公開されていたので、MUTEK.JP 2018でのライブに参加できなかったという方はそちらと先述のSonarでのライブ映像とあわせてチェックして当日のライブの様子を空想してみてください。

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余談ですが、最近のCorneliusのライブ時にInstagramで公開することが慣例になっている”往年の有名バンド再現”投稿ですが、今回はThe Cramps(ザ・クランプス)が元ネタでした。

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以上、お後がよろしいようで。

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