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BurialによるDubstepの名盤『Untrue』が発売10周年を迎える

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もう10年か…

ミスタリアスなロンドンのプロデューサー・Burial(ブリアル)。その2ndアルバムにしてDubstepの名盤と言われる『Untrue』がリリース後、今年11月で10周年を迎えました。 2007年にHyperdubからリリースされた同アルバムは、今風に言えば「Bass Musicの名盤」なんでしょうが、私の中では”Dubstepの名盤”。これに関しては個人的な些細なこだわりですが…。

アンビエント、ドローン系の浮遊シンセに2step、Jungle、 Drum’n Bass、UKGを経由したビート感をマッチングさせ、かつダビーでベーシーなその音には当時(といっても自分が初めて聴いたのは発売からちょっと経った頃ですが) 、非常に衝撃を受けました。

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巧みなサンプリングとエフェクト処理スキル

またアルバム収録曲「Archange」lでのゲームソフトの「メタルギアソリッド」からのサンプリングもよく知られていますが、ことBurial作品のサンプリングに関してはR&Bのアカペラをピッチベンド、ストレッチして作ったあの印象的な声ネタも強い衝撃を受けました。

今となってはそういった声ネタ使いはトラックメイクのテクニックのひとつとして確立されている感があります。そういった意味ではBurialはピッチベンド系声ネタのオリジネーターでもあるのかなと勝手に思っています。予備知識ゼロの頃、あのシンセの上音どうやって作ってるんだろうとか、歌は誰かが歌ったものを加工しているのか? などと疑問に思っていました。しかし、それらは全てサンプリングとエフェクト処理の妙によるもの。

YouTubeではそんなビートや声ネタを手に入れたいトラックメイカー向けのチュートリアル動画も結構あります。その一部は下記の通り。

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ちなみにその10周年を祝うための特集が各海外音楽メディアで掲載されていました。中でも個人的にはNoiseyの特集が興味深かったので気になる方は是非一読を。 

アルバムとしては『Untrue』以来リリースはないものの、EPはちらほらリリース。今年は特にコンスタントにリリースしている印象を受けます。そのため、「これはアルバム発売への布石か?」などと勝手に期待。でももし、そうなったら嬉しいですね。

あくまで個人的な意見ですがBurial作品の”醒めた白昼夢”感は現在のロンドンシーンのニュージャンル”Wave”にもしっかりと引き継がれているなぁと。ですので、この両者がリンクアップするような何かがそのうちリリースされてもおもしろいなと思っています。

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Text by Lady Citizen aka J.F
Top Image via Burial Bandcamp