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ベルリンに現れたTR-808電車には他にもTB-303、TR-909、Ableton Push、NI Maschine版が存在する件

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頭に咄嗟に浮かんだドイツ語が”バームクーヘン”だったというのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公碇シンジですが、私も知っているドイツ語は? と尋ねられたらおそらく咄嗟に”イッヒ・リーベ・リッヒ”か、”ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)*厳密にはアメリカのアイスクリームブランド”と答えてしまうこと間違いなしなレベルです。その程度のドイツ語リテラシーの低さなのですが、そんな私も過去ベルリンには、幸運にも2度DJで呼んで頂き、プライベートでの旅行を含め3度訪れたことがあります。

 

ドイツ語が話せない外国人にも優しいベルリナーとTR-808路面電車

そんな私のベルリンの感想は、端的に言って人間が優しい。ベルリナー(ベルリンっ子)は基本親切。これはもちろん人によるかと思いますが、私が旅の間で出会った人はみんな優しく親切。あとベルリンは先述の私程度のドイツ語レベルでも、みんな恐らくドイツ語を話せないだろうと察して、英語でやりとりをしてくれるので、ちょっと英語が話せる場合だと何のことなくコミュニケーションを取ることができます。

ちなみにあのベルグイハインのエントランスでさえ、ドイツ語か英語どっちが話せるかを尋ねてくれるくらいに親切。(これについては私を応対したのがあの有名なバウンサーおじさんではなかったため、一概にそうとは言えませんが…)

 

というわけで、海外で訪れた場所でもトップクラスに親切みを感じるベルリン。そして、もちろんベルリンといえば、クラブカルチャーが盛んで、この界隈の聖地の1つとも言える場所なのですが、ここ2、3日くらい”ベルリン”で話題になっていることといえば、市内を走るトラム(路面電車)の外装がなんと、かのRoland(ローランド)の有名ドラムマシーン”TR-808”仕様になっていることではないでしょうか?

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© JESPER PALERMO

それについては、私もSNSのTLに流れてくるのを見てすごいな〜、さすがベルリンだな〜などと呑気に感心していたところ、現地在住の友人のTLに、TR-808ではなく、同じくRolandの有名ベースマシーン”TB-303”仕様のトラムの姿が…。一体これは? と思ったのですが、その答えを思わぬところで発見してしまいました。

TB-303、TR-909、MS-20、Ableton Push、NI Maschine版路面電車が存在

現在、東京では9/22から約1ヶ月に渡り、Redbull Music Festival Tokyo 2018(レッドブル・ミュージック・フェスティバル・トウキョウ 2018)が開催中なのですが、このフェスは時期を違えど、世界中の有名都市で行われていたりします。

 

私は仕事で間接的とはいえ、関わらせて頂いているため、参考がてらに他の国のものをリサーチしていると、東京とほぼ同じ時期に先述のベルリンでも開催されているではありませんか? そして、例のTR-808、TB-303トラムは、なんとそのキャンペーンのために特別にそういった仕様にされたものだということがわかりました。

そして、驚くべきは先述の2つだけでなく、他にもRolandならTR-909仕様のものがあったり、Korg(コルグ)のMS-20仕様や、果てはベルリンに本社があるAbleton(エイブル)のPush、Native Instruments(ネイティブ・インストゥルメンツ)のMaschine仕様のものも存在するようです。新旧の名機を取り揃えた感のあるこのプロモーション、DTMerにとってはヨダレがでそう。さすが聖地ベルリン…。

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© FABIAN BRENNECKE

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© DIRK MATHESIUS

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© FABIAN BRENNECKE

特にこのTR-909タイプの車両に記載された"BPM130"というなんともテクノな数字がカッコいいですね。

アナーキーなパンクスでさえ無賃乗車しないベルリンの民度の高さ

なお、この名機仕様の電車ですが、トラムだけでなくUバーン(地下鉄)の路線も走っているとのこと。下の画像では、東ベルリンの繁華街的スポットでテレビ塔があることでも有名なアレクサンダー・プラッツ駅に乗り入れるTR-909タイプの車両の様子。この感じだとUバーンでしょうか?

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© LUKAS KORSCHAN

ちなみに最後にベルリンに足を踏み入れたのが2年前なので、現在は変わっているかもしれませんが、私が初めて訪れた時から少なくともその時まではベルリンの電車は基本無人。そのため、正直どこで切符を買っていいかもちょっとわからなくなった記憶があります。

またトラムだと車内に券売機が確かあったと思うのですが、ぶっちゃけ無人なので買わなくても乗れるレベル。これについては、恐らく不定期にインスペクションがあると思うので、見つかると面倒なことになりそうですが。ただ、個人的に記憶に残っているのが、地元のいかにもアナーキーでイカツイ、背中にアナーキーマークが入った鋲付きレザージャケット、カラフルなモヒカンパンクスが律儀に切符を買っていたこと。その行動を見かけた時には「ベルリン、民度高ぇ〜」となったものです。

 

閑話休題。

来年は東京にもTR-808山手線を!

ともかくネットを騒がせた謎のベルリンのTR-808電車の正体は、Redbull Music Festival Berlin 2018のプロモーションのためのものだったということ。東京でも9月には山手線をジャックしたイベントがありましたし、実際にフェスの広告が外装にある山手線車両もこの前渋谷駅で見かけました。ですので、せっかくRolandも日本発の機材メーカーなので、来年はそれをもう1つ踏み込んで、TR-808ないしはTB303仕様の山手線を走らせてほしいものですね。

あとトラム版のTR-808に記載されている”Drum Machine”ならぬ、”Tram Machine”の表記、多くの人が注目するように私も秀逸だと思います。

ちなみにRedbull Music Festival Berlinでは、今年は9月の来日公演でも話題になったOneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)の"MYRIAD”や、以前の「付き合う相手はアンドロイドだけ」発言やセクシャリティについてパンセクシャル(全性愛)であることを今年告白したことでも知られる歌手で女優のJanelle Monáe(ジャネール・モネイ)のレクチャーも行われたそうです。特に彼女は自身のレーベルであるWondaland Records(ワンダーランド・レコード)も運営していたりするので、なんとも興味深い話が聞けそう…。彼女が出演した映画『ムーンライト』良かったっすよ。

ムーンライト (字幕/吹替)

ムーンライト (字幕/吹替)

  • バリー・ジェンキンス
  • ドラマ
  • ¥1300

あと今年リリースされた新作アルバムも言わずもがな。

Dirty Computer

Dirty Computer

  • ジャネール・モネイ
  • R&B/ソウル
  • ¥1600

 

 なお、私はRedbull Music Festival Tokyo 2018では、10月末にデビューアルバム『Ambivalence』をリリースするYoshinori Hayashi氏が出演するCircus Tokyoでのクロージングイベントが特に気になります。

youtu.be

あっ、そういえば、初めてベルリンに行った際、クラブで出てきた、いかにもドイツ、ベルリンっぽいというかそこはかとなくテクノな”Boys Noize Techno Beer”にはおったまげーでしたね。

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以上、お後がよろしいようで。

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 Image via Imgur, redbull.com
Source: redbull.com