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信じるか信じないかはアナタ次第。Banksy、東京に現れる?

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どう捉えるかは自由です

といった感じでしょうか。今週11/27, 28に東京・豊洲PITで行われたMassive Attack(マッシヴ・アタック)の来日公演。どういうわけかあのエスパー伊東がこの公演に出演することが、もはや最大の目玉であるはずのMassive Attackよりもある意味大きな話題になったのは記憶に新しいです。

しかし、この公演の裏の注目といえば、果たしてメンバーの3Dが正体と噂されたイギリスの覆面アーティスト・Banksy(バンクシー)が来日して密かに東京のどこかにグラフィティーを描くかどうかという点ではないでしょうか?

 

というのも去年、その3D=Banksy正体説が唱えられてから少したった今年6月、ドラムンベースシーンの有名DJ/プロデューサーのGoldie(ゴールディ)がポロリと3DがBanksyであることを漏らしてしまう疑惑などもあり、日本のファンの中ではその説が本当ならMassive Attackが来日するならBanksyも現れると考えた人もいると思うからです。

残念ながら私はMassive Attackの公演には行けなかったので、エスパー伊東とMassive Attackが当日どうだったかなどはわからないのですが、Banksyは来日してどこかにグラフィティを描いたのか気になったのでネット検索をしているとこんな動画を見つけました。

なんとBanksyが東京でグラフィティを描いているじゃないですか!! しかもトランプ大統領と金正恩が抱き合っているグラフィティー。ちょっとBanksy風味ではありますね。

youtu.be

高度なオマージュなのか? それとも?

ただ、日本語字幕が付いているし、もし3D=Banksyならこの動画に出てくるBanksyはちょっと小柄で女性っぽい。そもそも人に見つかっている時点でBanksy的には失格な気が。なので、そういう点を考慮するとこれは先述の諸々の情報を知っている誰かによるパロディーの可能性が非常に高いと思われ…。

ただ違った見方をすれば3D=Banksy説に踊らされる日本人を風刺するような、スピリットの意味ではBanksyっぽい動画とも取れるので、この動画はある意味で非常にBanksyっぽいというか、その狙いで制作したものならかなりシニカルで感度高めなオマージュなのかなという感じです。

 

これに関してはただの邪推 of 邪推で、もしかしたら制作者はYouTubeでバズらせて小金稼ぎみたいな狙いかもしれませんが、そこは3D=Banksy説同様に夢のある話として捉えてもらえたらなぁとかそんな風に思います。

というわけでこの動画、信じるか信じないか、もとい、どう捉えるかはアナタ次第です。と言わせて頂きたい。深夜のノリの世迷言失礼しました…。

なお、3D=Banksy説は書くと長くなるので大分はしょらせて頂きました。気になる方はGoogle様に尋ねる方向で考えて頂けたら幸いです。

  2019/01/18 追記:

東京都港区のゆりかもめ日の出駅前にBanksy作と思われるネズミの絵が見つかったと話題になっていますね。FNNプレイムニュースでは、「日本初!世界的覆面アーティスト“バンクシー” 作品発見!? 可能性を専門家に聞いてみた…」という記事を公開しており、同記事ではバンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授と、バンクシー本人を直接取材したことがあるライター・翻訳家の鈴木沓子さんという2人の専門家がほぼほぼ本人作だという見解を示しています。

記事内には、

今回の絵が本物だとしたら一体、いつ頃書かれたものなのだろうか?
鈴木さん曰くあくまで噂の域を出ないが、2000年代前半にバンクシーが日本に来ていたのでは?という話があるという。

しかも、当時再開発が進められていた東京の湾岸地区はバンクシーの活動テーマと深くかかわっているという

 

という文章がありましたが、それよりもMassive Attackの3D=Banksy説が本当だとすれば、去年書かれた可能性高くないか? と思ってしまいました。というのも以前、Banksyの絵が出現した場所と時期がMassive Attackのライブとかぶる説とかもあったので、もしかしたら、今回のことは何気に3D=Banksy説という最強の都市伝説をさらに推し進める要素になっていたりして。

  ただ、Banksyは最近、絵を買いた場合は自身のInstagramで公開しているため、今回のことは少なくとも最近のフィードにはなかったので、本物であったとしても直近の新作とかではなさげ。まあ、個人的には3D=Banksy説は音楽とアート業界を繋ぐ最高のファンタジーのため、あくまで"夢がある話"で留めておきたいなぁと。でももし、本当にそうだとしたら、Banksyは豊洲のライブでエスパー伊藤の芸をみたのでしょうか? もはやそちらの方が気になります。

「Banksyの東京への贈り物=東京は問題を抱えている」説

あと、池百合子都知事は、自身のTwitterで、「あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。」と呟いておられましたが、そもそもバンクシーの作品が贈られる=その対象が抱える問題の告発という意図があるので、本物の場合は、豊洲移転問題とかの問題を抱える東京都政に対する皮肉の可能性高し。知事自ら嬉しがってPRするようなことでもないのでは? とか思ってしまいました。

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本物か偽物かは一旦置いといて、仮に偽物だとしてもBanksy作品の性質を多少なりとも知っておられる方からすると、確かに下の写真のような意見もでるよな〜と。

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仮に偽物だとしても先述の東京都政のこととかを考えると、Banksyのことを知っている人にとっては、立派な社会風刺作品だと捉えることもできるので、作者の意図が本家と同じかわかりませんが、とりあえず私のよう捉える人も少なからず出てきているので本家ばりにアートテロできたんじゃないかなと...。

小池さんにはとりあえずもっと暮らしやすい東京都にするためにお仕事に邁進して頂きたいものですね。


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