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6ix9ine新作アルバム『DUMMY BOY』リリースも、例の逮捕による公判日が決定するという話

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エクストリームな芸風のお騒がせ若手ラッパーの6ix9ineといえば、今月の最悪終身刑、短くても25年収監される可能性があるレベルの犯罪行為による逮捕劇で話題になっていますが、ついに発売延期になっていた新作アルバム『DUMMY BOY』がリリースされました。

 

延期になっていた6ix9ine新作アルバム『DUMMY BOY』がついにリリース

『DUMMY BOY』は、当初、11/23にリリースされる予定でしたが、先述の逮捕劇で一旦発売延期に。そのため、ファンの間ではいつリリースされるのか気がかりな作品となっていましたが、本日、ヒップホップ界の情報屋ことDJ Akademiksが、そのリリースを大いに喧伝。(そういやこの2人チョクチョク絡んでいましたね)ちなみにすでに話題性でいえば、超絶十分、日本でいえば、貴景勝の優勝からの元貴乃花親方離婚レベルなので、早速、Apple Music/iTunesのチャートでも1位を獲得したそうな。

DUMMY BOY

DUMMY BOY

  • シックスナイン
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1650

Nicki Minaj、Kanye Westを迎え制作された『DUMMY BOY』

ちなみに逮捕の原因となった犯罪行為がマジにワルモノすぎて、ちょっと引くレベルだったため『DUMMY BOY』の内容にはあまり関心が払われていないような気がしますが、こちら参加アーティストも超豪華。

 

収録曲としては、すでにリリースされているシングルで、#STOOPIDchallengeで知られる「STOOPID (Ft. Bobby Shmurda)」を始め、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)参加の「FEFE (Ft. Murda Beatz & Nicki Minaj)」、Kanye West(カニエ・ウエスト)とNicki Minaj参加の「MAMA (Ft. Kanye West & Nicki Minaj)」、ほかにもTory Lanez(トリー・レーンズ)、Lil Baby(リル・ベイビー)、Gunna(ガンナ)らが参加している豪華なゲスト陣を迎えたアルバムになっています。

youtu.be

が、しかし、6ix9ineは逮捕後、罪状認否手続きで最高で170万ドル(約1億9170万円)の保釈金を提示するものの、保釈を認めてもらえなかったということもありました。これは保釈すれば社会を脅かす恐れがあるとして許可されなかった一方で、保釈が認められなかったのは本人の身の安全のためという側面もあるそうです。

これについてはそもそもの逮捕のきっかけが、彼のかつての仲間が復讐のために彼に危害を加えようと画策する内容の通信を連邦捜査局が傍受したことにあり、それを理由に6ix9ineの保護を申し出たものの一旦断られ、しばらく様子見。しかしながらやはり命の危険があると判断。事件が起きれば一般人も巻き込まれる恐れがあり、6ix9ineがニューヨーク州から出てコネチカット州のカジノへ行くつもりであることが判明したから逮捕に踏み切ったと言われています。

50Centが6ix9ineを見限る発言

それ以外にも逮捕後はエピソード続出で話題に事欠かない6ix9ine。例えば、親父と慕う50Cent(50セント)からは、6ix9ineのやり過ぎた行為にもう面倒見切れないといった感じで突き放されたりも。往時は某アーケード格闘ゲームのキャラ並みに「やったぜ…! 親父いいぃぃぃぃぃぃ!!」と事ある度に口にしてもおかしくないほどの蜜月ぶりだったので、少し悲しや…。逆に何かの間違いで無罪になった時に50Centがなんらかの復讐されそうで怖いですね(汗)。

youtu.be

あと6ix9ineの犯罪容疑について、彼の弁護士は無罪だと主張。音楽のプロモーションのために“ギャングスタ”なイメージ”を演じているエンターテイナーだからといって、実際のギャングメンバーであるとは限らないという声明も発表しました。以前もSoundCloudラッパーについて書いた時に、この手のジャンルのラッパーはいかにセンセーショナルなことをやってSNSの話題になるかという面を重視しているため、6ix9ineも13歳少女との淫行動画事件が起きたわけで。でもそれを言ってしまったらおしまいみたいなところもあるので、仮に無罪になって保釈された場合とかのイメージ戦略とかどうするんだろ? とか思ってしまいます。

まあ、酒を飲み極度の酩酊トランス状態で日本一の漫才師”横山やすし”を神降りさせる晩年の横山やすしばりに、お騒がせキャラを演じているのはみんなが知っていたと思うのですが、容疑とはいえ、その裏でそこまでガチで悪事に手を染めていたことがもはや笑えないわけで。ですので、もうメチャリアルに悪いヤツイメージを貫いた方が良さげな感じもするのですが、さすがに終身刑とか言われるとそうも言ってられないという感じなんですかね?

 

The Game「にわかファンのためにギャングスタを目指す必要はない」発言

またそのギャングスタイメージについて、6ix9ineとは過去に一悶着あったラッパーのThe Game(ザ・ゲーム)が、彼の逮捕に関して、Instagramにコメントを投稿。そこには「こんな子供をNYのアフィアの首領ジョン・ゴッティのように扱って、判例を作ろうとしている。すべての若手ラッパーに言っておく。音楽仲間と自分の金だけにフォーカスしろ。にわかファンのためにギャングスタを目指す必要はない」という金言が。”ギャングスタを演じている”6ix9ineにとっては胸にグサッとくるお言葉ではないでしょうか?

www.instagram.com

なお、最新の情報では6ix9ineの今回の容疑に対する初公判日も決定。まず来年2019年1/22に公判前協議が行われ、2019年9/4に初公判が行われるそうですが、Pitchforkによりますと現時点でも6ix9ineと一緒に逮捕された被告人らは未だ拘束中とのこと。とにかく最大限に悪目立ちしてこの界隈の話題を独り占めしている6ix9ine。公判前に一旦釈放とかあるんでしょうか? 気になるところです。以上、お後がよろしいようで。

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Top Image via 6ix9ine
Source: hnhp1,2, billboard, NME, Pitchfork