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Teenage Engineeringの”お金がない人向け”モジュラーシンセ「Pocket Operator Modular」が魅力的すぎる件

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今年は音楽制作に精力的に取り組みたいなぁと年始に所信表明的に知り合いに話してはみたものの、未だ全くそれに取り組めていない私。こういうイメージの曲を作りたいみたいなアイデアとかはあるんですが、中々それに取り組めないのは果たしていかがなものかと日々、自分に語りかけているものの… てな感じです。

 

teenage engineering新製品は”お金がない人でも始められるモジュラーシンセ”という胸アツ商品

そんな中、DTMerな皆さんが楽しみにしている世界最大規模の楽器のトレードショー『The NAMM Show』が来週木曜、日本時間では来週金曜1/25から始まり、もうすでにそこに出品される最新機材の情報についてチラホラと海外メディアが報じています。

そんなタイミングということもあり、色々最新機材情報をディグっている時に見つけて、気になったのが、Pocket Operator(ポケットオペレーター)というおもちゃ感覚で楽しめるヒットシンセ商品を持つ、スウェーデンの機材メーカー「teenage engineering(ティーンエイジエンジニアリング)」の新商品「Pocket Operator Modular」です。

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モジュラーシンセ is 金がかかるという現実(リアル)

読んで字のごとくこちらはPocket Operatorシリーズが放つ近年、プロ、アマ問わず人気を集めるモジュラーシンセのPocket Operator版。余談ですが、私の友人周りにもここ1~2年でモジュラーシンセにハマる、いわゆる”モジュラー沼”にどっぷりな人々が増えていて、私も時々、触らせてもらっているんですが、実際に彼らが組んだシステムを触っているとなんとなくハマる気持ちがわかる。

感覚的にはガンプラを買って、自分好みにパーツを足して改造していくという感じで、これは大人の精神に残る童心を確かにくすぐるなぁと思った次第なんですが、ひとつ問題があるとすれば、このモジュラーシンセはとにかく始めるには金銭面でハードルが高いという点。

日々の仕事でがっつり稼いで自由にお金を使える系の立派な社会人ならいざ知らず、友人に聞くところによると各モジュールをセットしていく枠組み、ケースだけでも数万円となり、さらにモジュールも大体万単位だそうで、私的に中々手が出せないなぁと思っていたのですが、この「Pocket Operator Modular」は、そんな私でもかなり欲しいアイテムでこれを気に”モジュラー沼”にハマってやろうかなとかなり本気で考えています。

Pocket Operator Modularには3商品がラインナップ

で、肝心要の「Pocket Operator Modular」ですが、このシリーズには3つの機材がラインナップされています。そのうちの「400」、「170」はいわゆるモジュラーシンセで、もう1つの「16」はコントロールキーボードとなります。

ちなみにメーカー自体が先述の事情を踏まえて、”Poor Man’s Modular”、つまりお金がない人でも購入しやすい価格に設定されているハード機材というのが、実にユニークかつユーザーフレンドリー。teenage engineeringさん、マジでわかっていらしゃる(笑)。

 

「Pocket Operator Modular「400」と「16」を買うことでこんな僕でもモジュラーシンセが始められました」的な…

2つのモジュラーシンセのうち、「170」の販売価格は349ドル(約38,310円)。単体で考えたらそこそこのお値段ですが、こちらは16ノートのキーボード/シーケンサーを備えたモノフォニックシンセでとりあえず、これだけあればモジュラーシンセで音楽制作可能な模様。

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また「400」は499ドル(約54,775円)ですが、3オシレーター、2エンベロープ、2VCA、16ステップ・シーケンサー付きで、本格的なモジュラーシンセといった感じです。

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イメージとしてはそこに16ノート・キーボード/シーケンサーの「16」を加えることでさらに音楽制作の幅を広げることができるという感じですかね。

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ちなみに「16」の販売価格は149ドル(約16,356円)。これだけでは音が出ませんが、例えば「400」と「16」だけでもモジュラーシンセシステムとして十分におもしろい音作り、曲つくりができそうです。

さらにこれらの機材にはそのほかのメーカーが販売するEurorackモジュールと同じ3.5mmジャック入力を使用されているため、互換性もあり。また「Pocket Operator Modular」シリーズの商品は自分で組み立てるタイプで、公式サイトによると70ページのカラーマニュアル付とのこと。めちゃガンプラ感ある…。

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現在は3商品のみ展開ですが、今後、商品ラインアップが増えてくる可能性も大いにあると思いますので、そちらにも期待。

 

商品自体のデザインもさすがの北欧デザインでポップだし、パーツの入った箱にも謎に「モジュラー」と日本語も表記されている模様。すでにオンラインストアエクスクルーシブ商品として販売が開始されているので、マジ、買っちゃおうかなーてな気分です。

ただ問題があるとすれば、私は手先が不器用かつ機械音痴なので、そこがネックではありますが。なお、teenage engineeringのデモサウンドを公開されていますので、気になった人は1度サイトを覗いてみては? 以上、お後がよろしいようで。

teenage engineering

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 Top Image via teenage engineering

Source: Factteenage engineering