現時間4/8(月)にリリースされると言われながら、結局その日にはリリースされることがなかったLil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)の2曲の新曲「Sanguine Paradise」と「That’s A Rack」がついにリリース。現在は、Spotify、Apple Music、YouTubeなど各種ストリーミングサービスでも再生可能になっています。
👤 Lil Uzi Vert
— XXL Magazine (@XXL) April 8, 2019
💿💿TWO new songs
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Lil Uzi Vert新曲「Sanguine Paradise」と「That’s A Rack」リリースまで経緯は?
ということで、昨年から所属レーベル「Generation Now」とのなんらかのトラブルにより、以前からリリースが予定されていた新作アルバム『Eternal Atake』のリリースに向け前進か? なんて声も聞こえてきそうですが、実際のところ、このあたりは今、どんな感じで進んでいるんでしょうかね?
そういえば、最近、Lil Uzi Vertは、Jay-Z(ジェイ・Z)のレーベル「Roc Nation」とマネージメント契約を結んだと報道されていましたが、以前の引退宣言は何処へ…。これは『Eternal Atake』リリースまでの契約となるのか、それとも引退撤回という意味なのか、そちらもかなり気になります。またTMZによると先述の「Generation Now」と新たに契約を結びなおしたいという考えも彼は持っているらしく今後、この問題がどのような形で解決に向かうかによって、『Eternal Atake』のリリースの進捗具合も変わってきそうですね。
2019年3月末に「Free Uzi」が公開される
最近のLil Uzi Vert関連のリリースでいえば、先月末には「Free Uzi」なる曲が公開されました。現在では、この曲はライセンス問題と著作権の問題のため、TidalとApple Musicから引き上げられていますが、正規音源ではなく、Atlantic Recordsによるとリーク音源とのこと。またトラックは、G Herbo(G・ハーボ)が2012年にリリースした「Gangway」が使用されているとのこと。
これについても著作権問題に関する報道がありましたが、そのトラックをプロデュースしたDJ L Beats自体はInstagramで自由に使ってくれても結構というスタンスを主張しています。
そんなこんなあって、本日ついに先述の新曲2曲がリリースされました。この2曲は当初、その少し前に報じられた彼の曲のリーク問題のためにリリースが遅延したとのことでしたが、そのほかにもレーベル側との契約上の問題も理由のひとつになっていたそうな。とにかく色々な事情が複雑に絡んでいたこの2曲ですが、現在はこれまでのLil Uzi Vertの所属レーベルだったGeneration NowとAtlantic Recordsを通しての正規リリースとなっています。
リークされた曲だった「Sanguine Paradise」
また新曲のうち「Sanguine Paradise」のプロデュースを手掛けたのはOogie ManeとBrandon Finessinという2人のプロデューサー。特にOogie Maneは、これまでにDrake(ドレイク)、Future(フューチャー)、Juice WRLD(ジュース・ワールド)のトラック制作も手掛けてきた人物だそうで、もうひとつの新曲「That's a Rack」にもプロデューサーの1人として参加。またこちらにはJuice WRLDの代表曲にしてSting(スティング)ネタで知られる「Lucid Dreams」のプロデューサー、Nick Miraもプロデューサーとして制作に参加しています。
ちなみに「Sanguine Paradise」ですが元々は「Money Keep Coming」というトラック名でオンラン上でリークされた音源。トラックではK Campというプロデューサーが手がけたMykko Montanaの「Do It」という曲がサンプリングされているそうです。そのため、リリックの中にはこの2人について触れるヴァースも存在します。(『Eternal Atake』収録予定だったものでリーク後は1250ドルで落札されたともいわれているそうな)
そんなLil Uzi Vert待望の新曲ですが、どちらもいわゆるエモトラップ路線という感じ。個人的にはちょっともの悲しいピアノのリフが印象的な「That's a Rack」のトラックのほうがすこし情緒を誘うようなトラックになっているため好みです。あとリリックの面で「That's a Rack」は、彼がシンボルとしてイメージに掲げている”ライオン”の要素も含まれています。
これはLil Uzi Vert自身の誕生日が7/31に生まれの獅子座ということが関係しているとGeniusが指摘。また余談ですが以前にもそのライオンイメージを取り入れたリリックの曲である、2015年の「Super Saiyan」のラインを参照している可能性があるとも指摘されています。
改めてファンにとってはようやくという感じのLil Uzi Vert待望の公式音源のリリース。レーベル問題的には渦中のところからのリリースとなりましたが、これはもしかしたらトラブルが解決に向かっている証拠なのか? 果たして今回限り的な妥協の結果なのか? このあたりの事情もかなり気になりますね。以上、お後がよろしいようで。
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Top Image via Lil Uzi Vert